confession ページ9
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「……ごめんね、今まで来れてなくて。
…仕事が忙しかった…ってのは本当だけどさ、俺自身、あんたがいなくなったってこと信じられなかったんだよねぇ。
だって、破天荒で馬鹿みたいに明るいあんたがしぬとか…ほんと、何かの間違いだってずっと思ってたよぉ。
…………けど、この3年間を通して…全部、受け止めきれたよ。
…ごめんね、助けられなくて。
謝ったって、許されないけど…ううん、あんたは許してくれるよね。俺のせいじゃないって、
でも、俺は俺が許せないから。
…あんたの騎士として、守れなかったことは一生後悔すると思う。
………俺、ちゃんとアイドルになれたよ。
最初は、あくまで利害の一致で結びついてたユニットだった。
でも、
休止当然のKnightsに入ってくるようなクソガキが来て…馬鹿な王さまの目を覚ましてくれて、
楽しかったよ。ほんと
……ここに、あんたがいたらって、何度思ったんだろ
俺、未練ったらしいからさぁ?
…でもね、ここまでこの青春が宝石みたいにキラキラしてて、大切になったのは全部…
Aのおかげだよ。
…………あんたが、俺に1番最初に、
幸せを、嬉しさを、寂しさを、嫉妬を、悔しさを、憎しみを
…………………愛おしさを、教えてくれた。
俺、ずっとずっと、Aに隠してた。
押し殺してたの、自分の気持ちを。
……今からさ、言わせてよ。
……俺は、あんたに対するこの愛おしさを…
____恋って、名付けるよ。
……大好きだよ、A。」
「…俺、此後はフィレンツェに行くんだよねぇ。
モデルとしてまた活動を再開してきたいし……幅広い活動の方が、あんたも見つけやすいでしょ?
感謝してよね。
……………ねぇ、
あんたは、俺と一緒で、楽しかった?
…俺は、楽しかったよ。
……少しでも貴女が幸せだったなら、
…俺は、それだけで救われる。
それじゃ、またね」
そう言って俺は
Aのお墓に、スイートピーを一輪飾った。
それを歓迎するかのように、
早めに咲いた桜が、俺とAを包み込んだ。
俺はそれを振り払い、振り向くことなく、帰路につく。
この決別を惜しみ、愛おしみ、祝福しながら
If you call this love→←thanksgiving festival
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つか - 学校じゃなければ大泣き案件でした… (11月7日 10時) (レス) @page11 id: 942c6400d9 (このIDを非表示/違反報告)
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