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7.眠気と思慕 ページ10

少年改め、中島敦君を社員寮に放り込み、取り敢えず、皆解散。

 翌日———

 ——夕刻。

『あ゛ぁ〜、今日も今日とて太宰さんが居ない〜』

 太宰さんはよくサボる。だから一日見かけないなんて事も屡々。
 だからって慣れる筈もない。
 此の九ヶ月で、太宰さんに少し会わないだけで私は駄目に成ってしまう様になった。
太宰さんを感じ乍ら仕事をするのにすっかり慣れてしまったからだ。

『ねぇ〜谷崎君。太宰さん知らない?見てない?』

 ふと、知っているんじゃないかと思った。

「え?! い、いや〜見てないかな」

『なんか怪し―』

 怪しいとは思うが、問いただす活力もないのである。
 力が抜けて、おでこから机に突っ伏す。
 昨日怪我した所が若干痛むが、やはり頸を動かす力もないのである。

『(敦君何してるかな。入社するのかな、するなら試験は明日辺りにでもやるのかな。)』

 明日の午前は乱歩さんを駅まで送らなければならない。よって成り行きを最初から見守る事は出来ない。恐らく、10時頃には戻れるとは思うが...

 集中・興奮状態から気が抜けると一気に睡魔がやって来る。今日の仕事は、体力と気力、集中力を要する護衛が主だった。

 加えて太宰さんにも会っていない。辛い。今日は泥のように眠りたい。お布団に溶け込みたい。

『?、たにざき君かえるの?』

 チラチラ時計を気にしていた谷崎君が席を立つ。何か予定でも?

「いや、一寸国木田さんと約束があって。」

『そっか。・・・仕事?』

「う〜ん。仕事...ではないかな。」


『私も行っていい? このままじゃ寝そう』

「帰ればいいんじゃ? もう終業時間過ぎてるし、仕事終わってるよね?」

 終業を過ぎても残るものは居ないこともないが、残業ではなく“残りたいから残っている”のである。
 仕事が終わらない訳でもなく、尚且つ休みたいと思っているAが残る理由はやはりない。

『今日は、なんとなく。このまま待ってたら、太宰さんにあえる気がする』

 そうは言いつつも、相も変わらずうつらうつらとするA。

「そっか。太宰さん来たら教えるから、少し寝てたら?」

『いいの?! ありがとう、そーする!』

 お言葉に甘えて、応接間のソファを拝借することにする。

—————————
信者ちゃんと谷崎君はタメ語です。なんでかは今度。
 暫く文スト小説ネタ続きます

次回更新予定日:5月20日

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宮古みなこ(プロフ) - すきです‥!!!太宰さんが、太宰さんが地の文で少しデレてるというか本心を晒してる節があるのが物凄く好きです。。。信者ちゃんめちゃくちゃ可愛くて死ぬほど応援してます。ちゅやには贈り物とかしたのかなとか考えると!かわいいです!これからも応援してます!!! (2021年8月25日 0時) (レス) id: 3762c357ba (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 続きが凄く楽しみです!無理せず頑張って下さい! (2021年8月24日 14時) (レス) id: b8554bb3a6 (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ(プロフ) - あやさん» えへ〜そんなぁ((( 構成はずっと妄想してたので、書けて良かったです (2021年6月23日 22時) (レス) id: 560ee3c2e1 (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ(プロフ) - 心咲さん» 現実ですよ 番外編ですけど( *´艸`) (2021年6月23日 21時) (レス) id: 560ee3c2e1 (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ(プロフ) - メノウさん» 面白い質問ありがとうございました!! ねぇ〜信者ちゃん死んじゃうんですよ^^ 返信遅くなってすみませんでした。 (2021年6月23日 21時) (レス) id: 560ee3c2e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サヤカ | 作成日時:2021年5月7日 13時

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