ちょっとちょっと、太宰さん！？ストップストップ！！【文スト】

こネタ ページ17

何を？何で？この方話聞いてた？太宰さんにこの状況見られたくないの！！

「安心しろ、すぐ終わる作業だ。終わったら太宰の頭上に落としてやるから」

『喜んでお受けいたします。』

　それは太宰さんに触れる超良い口実になる。不可抗力だし。
太宰さんと中也さんは仲がよくない、つまり私が太宰さんの頭上に落されても何の違和感もない訳で。

「おいおい、そんな軽率に承諾して善いのか？ お前殺しは辞めたんだろ？」

『？だって、殺しじゃないんでしょう？もしそうなら、私が手伝う迄もないじゃないですか』

　中也さんは実力で、戦闘能力で昇進したようなものなのだ。勿論その他にも沢山の苦労はあったのだろうけど。

「はっ、平和ボケしてんな」

『平和ボケなんてそんなぁ、知ってますよ？ 社長と乱歩さんを人質として監視してるの。私や他の探偵社員が森さんを攻撃しようとすれば、即、射殺。』

「・・・」

　目の奥に獲物を狩る光を宿した中也さん。こちらの様子を窺うような視線も向けて来るため、如何やら図星の様だ。

　武術に長けている社長はまだしも、乱歩さんは危険だ。まぁなんか頭使って避けそうな気もしなくはないけど。

　なんで人質になってる事知ってるか。もうほぼ勘、中也さんが耳に付けてる通信機？みたいなやつがずっと光ってるし、もしそれが森さんにでも繋がってるんだったら、そうなっていても不思議はない。伊達に森さんと中也さんの古馴染みはやってないよ。

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次回更新予定日:5月29日

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