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夢主side ページ17
〈Aside〉
あーあ。
乱れたシーツを見て、私は自己嫌悪のため息を漏らした。
隣にいるおそ松には聞こえないくらい、小さく、細く。
結局流されてしまうのは、私の悪い癖だ。
(……この間だって、廊下でキスされたし。)
バレたらどうしよう、なんて理性が働いたのは、結局、唇がはなれてからだった。
今日は用心しようと思ったのに、仕事帰りに訪れた松野家にはおそ松だけ。
絶好のチャンスとばかりに誘ってくる彼をかわすことができるはずもなく。
「たばこ買ってくるわ〜」
能天気な声でおそ松が言う。
いってらっしゃいと言いながら私は脱ぎ散らかされた服を手に取った。
いい加減、せめておそ松の家でするのはやめたほうがいい気がする。
たまにおそ松が家に来ることもあるのだが、私が仕事をしている以上、来てくれても家にいないときもある。
おそ松にしてみればそれが面倒なのだろう。
でも、いつ誰かが帰って来てもおかしくない状況よりはましなのに。
と言いつつ断れない私も悪いけど。
そう思いながらブラウスの袖を通したときだった。
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作者名:真由香 | 作成日時:2018年2月24日 16時