特別な私の皇帝2【野坂悠馬】

不調のイナズマジャパン ページ12

日にちは過ぎ、オーストラリアとの対戦の日になった。



『良かったな、一星。試合に出れて』



「はい！先輩方と出られて、すごく嬉しいです」



一星は笑顔で、やっぱサッカー好きなんだな、って思う。



(宮谷Aはやはり疑いが一切ない。一緒に出たい、なんて嘘に決まってるだろ)



特に気にしてないAをよそに、一星は軽蔑するかのように笑っていた。





オーストラリアは情報規制でデータがなく、どんな戦い方をするのか分かってねぇ。とにかく観察だ。



そして試合が始まった。灰崎とヒロトが積極的に上がって、最初はいい感じ。





だが、稲森がなぜかボールを敵に渡した。ミスでもしたか？



そしてオーストラリアのサタンが必殺技“タイムトランス”を使う。円堂さんならいける、そう思ったが、円堂さんはタイミングを間違え、点を許してしまった。



なんでだ？円堂さんがあんなミスするわけねぇのに…。オーストラリアのプレイは何かあんのか？



試合が始まって数分では理由を出すことはできなかった。





試合は進み、円堂さんがタイムトランスを防ぐのに何度も失敗し、かなりやべぇな…。





「ん？あなたは…！」



困ってるとき、目の前にある人が現れた。

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