125 傷心正銘 ページ34
炯「いやぁ、そこは本当ごめんね?
鬼でも人間のように壊れるかどうか気になっちゃってさ」
この人は何を言ってるんだ?
そのためにわざわざ私に……____?
炯「もう少し仲よしこよしでいたかったんだけど時間がなくてさ、実験の。
だから一か月も会えなくて……ずっと会えないんじゃないか不安になったよ」
歌うように私が疑問に思っていたことに
答えてくる。…気持ちを見透かされているようで気味が悪い。
炯は…私に騙る。語る。
……おかしくなりそうだ。
炯「鬼なんかと、本気で仲よくなりたいと
俺が思ってたと思う?……そんな頭悪くないよね??」
プツン、と
その時、何かの糸が自分の中で切れたような気がした。
A「ハハ……___」
…そうだ、私が愚かだったんだ。
バカだった、油断したんだ。
愚かだ愚かだ愚かだ愚かだったんだ!!!
ハハハハ…ぁあああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああ
あああぁぁああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああッッッ!!!!!!!
____ふう……
もう、疲れたや。
頑張って……君たちをもっと信じたかったのになぁ。
ずっと張っていた糸は、小さな音を立てて切れた。
ドシャッ
私が地面に倒れると、
遠くから炯が浪士風体の男たちを呼ぶのが聞こえた。
そこで私は意識を手放した。
・
・
・
・
鬼と人は、決して交わらない。
きっと…多分その間には憎悪が渦巻いているのだろう。
_____笑顔でそれら全部を隠して。
今回のこの出来事でそれがよくわかった。
綺麗なものなんて、所詮いつかは壊れる。
そのことに気付かせてくれて
アリガトウ?
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樹(プロフ) - ようこちゃんさん» ありがとうございます…//!頑張って更新していきます!! (2013年3月27日 22時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - すごい楽しみですよ〜! (2013年3月27日 16時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - ようこちゃんさん» ここまで読んでくださり本当にありがとうございます!四章では展開が早いと思いますが…主人公に色々なことがあります← (2013年3月27日 12時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - ぱーと3が読み終えました。ぱーと4は明日読みます。主人公はどうなるのかな? (2013年3月26日 23時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - 阿修羅さん» ぁ…何となくわかってしまったかも…… (2013年3月17日 21時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:樹 | 作成日時:2013年2月15日 19時