119 長州派の男たち ページ28
翌朝、
風間家で少し変わったことがあった。
何故か長州派の脱藩浪士たちが来たのだ。
聞くところによると、何か実験に協力してほしいとかのことだったらしい。
風間さんは私に一言。
風間「あいつらの言うことに耳を傾けるな…」
A「分かりました…」
ものすごく真剣な顔で言われたので、とりあえずうなずいておく。
あとで天霧さんに内容を聞くと、
「血の濃い鬼がほしい」ということだったそうだ。
『血の濃い鬼』
よくその意味を、理解しないまま、
面倒だと理由ですぐに考えることをやめた。
面倒なことは大人に限る。
___この時の私を、
今は、呪うことしかできない……。
昼、
私はいつものように炯たちがいる小屋へと向かい、
早速そのことを話してみた。
多分人間に言うことではないと思うのだが、この人たちになら安心できる……。
だが、一応鬼ということは言うのを避けておいた。
信頼していないわけではないけど一応……ね?
そして話し終わると、
炯たちはいつものあの優しい笑顔で私を見ていた。
祐「そっか〜…実験に使う人がほしいんだね。
A気をつけなよ?助けを呼べばいつでも炯が助けにいくから」
炯「うん!……って、やっぱそこは俺だよなぁ」
まあ、祐は足が使えないしな。
それに炯は一応これでも『神陰流』という流派の免許皆伝者だ。
A「別に…一人でも大丈夫ですけどね」
祐「またそういう…」
祐は苦笑して私の頭をくしゃくしゃにしてなでる。
……やめてほしいんだが、なぜか払うことができない。
A「………」
実験…長州……私は今まで通りこの二人のそばにいても
いいのだろうか?
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樹(プロフ) - ようこちゃんさん» ありがとうございます…//!頑張って更新していきます!! (2013年3月27日 22時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - すごい楽しみですよ〜! (2013年3月27日 16時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - ようこちゃんさん» ここまで読んでくださり本当にありがとうございます!四章では展開が早いと思いますが…主人公に色々なことがあります← (2013年3月27日 12時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - ぱーと3が読み終えました。ぱーと4は明日読みます。主人公はどうなるのかな? (2013年3月26日 23時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - 阿修羅さん» ぁ…何となくわかってしまったかも…… (2013年3月17日 21時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:樹 | 作成日時:2013年2月15日 19時