103 バカ ページ12
A「………」
___薫が去った後、
踵を返し、屯所の中へと入ろうとした…が、
その時すぐ近くで声がした。
「おい、今だれと喋っていた?」
__!?
土方さんの声…しまった、どうして気付かなかったんだろう。
もっと注意すべきだったのに。
声がしたほうをゆっくりと振り返る。
……私の力で記憶とか消せるのだろうか?…いや、できない。
必死で頭を使って思考していると、今度は違う…間の抜けたような声が聞こえてきた。
佟崎「な〜んて、副長の声に似てたでしょ?」
クスクスと楽しそうに笑うのは土方さんではなかった。
短い綺麗な黒髪をぴょこんとはねさせている青年。
彼は屯所の縁側のほうに立っている。
A「……なんでこんな時に来るんですか、正直に言います。
うざい、です」
この人は毎回何故こうも間の悪い時に来るのだろうか?
ここまで来るともう何かの陰謀じゃないかと思ってしまう。
佟崎「ひどいなあ…きっとさっきのは百人中、九十八人くらいの人はひどいと思っていると
思うよ、さっきのは…うん」
A「……貴方は多分百人中、百人の人がうざいと思うような
残念なキャラですね」
私が笑顔で思ったままを言うと、
彼はすがっていた柱に『のノ字』を書き始めた。
……この人後で土方さんに叱られるな、絶対。
佟崎「……」
A「……」
・
・
・
・
_______?
沈黙が続く。
急に黙り込んだ事を怪訝に思い、のぞいてみると・・・・・・
彼はのの字を書くのに熱中していた。
A「……バカですか?」
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樹(プロフ) - ようこちゃんさん» ありがとうございます…//!頑張って更新していきます!! (2013年3月27日 22時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - すごい楽しみですよ〜! (2013年3月27日 16時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - ようこちゃんさん» ここまで読んでくださり本当にありがとうございます!四章では展開が早いと思いますが…主人公に色々なことがあります← (2013年3月27日 12時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - ぱーと3が読み終えました。ぱーと4は明日読みます。主人公はどうなるのかな? (2013年3月26日 23時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - 阿修羅さん» ぁ…何となくわかってしまったかも…… (2013年3月17日 21時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:樹 | 作成日時:2013年2月15日 19時