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｢で、ここどこなの？｣
1年女子二人に遅れて続いて顔を覗かせた残りの面々も、私の周りを囲うように集合し、ひとまず状況確認をする。
｢……紀元前の、ローマ帝国です。｣
｢ローマ帝国…?!｣
これはまた随分と、日本とはかけはなれた場所に落ちたものだ。
ん……？ローマ帝国？ちょっと待てよ……
｢あの、フェイ、ちなみに今、何代皇帝のローマ……？｣
｢えっと、確か第五代……｣
と、フェイが言い終わる前に、何やら賑やかな気配がこちらにやってきた。
｢待たせたなAとやら!!ローマ式ケーナを存分に味わうと良い!!｣
先程の真紅の少女が戻ってきたようで、その後ろには物凄い数の食事がずらずらりと運ばれてきていた。
少女の顔は得意げで、服の構造上、どうしても主張されてしまう豊かな胸を張り、えっへん、とでも言いそうな様子であった。
｢ね、ネロさん…?!どうしたんですかその料理?!｣
神童が思わず呟いた名に、私は戦慄した。
え、"ネロ"……？いま、神童は"ネロ"って言ったのか？
次の瞬間、私は声にならない悲鳴をあげていた。
｢〜〜〜〜〜?!!!｣
｢先輩?!どうかしたんですか?!｣
私の様子に異変を感じたのか、近くにいた霧野がこちらの顔色を心配そうに伺ってくる。
その霧野の腕を思わず掴み、とんでもない事実に慄く声を振り絞って尋ねた。
｢ね、ネロってまさか……"ネロ･クラウディウス"?!!!｣
｢うむ？余を呼んだか？花弁の美少女よ。｣
｢なんとォ?!｣
きょとん、と大きな瞳を愛らしくぱちぱちと瞬かせ、"皇帝ネロ"はこちらを見つめていた。
う、嘘だろ……？だってネロって確か、男の人じゃあ……え？女の子……？？
というかこの人確か、暴君の名でも知られているような……でも見る限りじゃそんな感じしない、せいぜい可愛くわがままを言って駄々をこねる姿を想像するのが関の山だ。
｢……そんなに熱い視線を向けられると、余と言えどさすがに照れる…｣
｢へ？……あ、ご、ごめんなさい!!つい……｣
｢うむ、しかし、余に見蕩れるのは当然のことよな、この正直者め!!貴様は特に余好みの美少女故な、特別だぞ。｣
｢ありがとうございます……？｣
褒められている？のか？
皇帝閣下直々に"美少女"と称されるならば、それは光栄の極みなのだろうけれど。
そんな彼女と私が、まさかミキシマックスするだなんて、当時の私は夢にも思っていなかったのだ。
もしも御剣さんがサーヴァントだったら(設定だけ投げるという)→←GO･クロスト 薔薇の皇帝
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弓女雅零(プロフ) - こっちにも来ちゃいました(笑)やっぱりこの小説好きですっ！！ (2019年2月25日 17時) (
レス) id: fc748f73ac (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - リアトさん» リアトさん、はじめまして！コメントありがとうごさいます！ご指摘ありがとうございます！確認次第訂正いたします！ (2019年2月15日 20時) (レス) id: a67af18030 (このIDを非表示/違反報告)
リアト(プロフ) - こんばんは。いつも展開をドキドキしながら読ませて頂いてます。ところで誤字報告を少し。>「確かに何人か俺にチョコらしきものを私に来た女子がいた。」これは「渡し」ではないかと思いまして報告させて頂きました。次話、お待ちしております。 (2019年2月15日 20時) (レス) id: 809030045e (このIDを非表示/違反報告)
七瀬真昼 - 分かりました！！というか返信してくれてありがとうございます！毎回毎回ご丁寧に…。私だったら返信しないまま放置ですよ多分。そういえばふと思ったんですが、次のイナオリで子文くんの正体が明らかになりますよね！見当ついてるけど…ゆきさんは分かりますよね！ (2019年1月27日 17時) (レス) id: 60ce0b2030 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 七瀬真昼さん» 七瀬さんコメントありがとうございます！リクエスト、大変ありがたいお話なのですが、私事で大変申し訳ないのですが、モチベの関係で受け付けてないんですよ…本当にごめんなさい…でもバレンタインのお話は元々書く予定でしたので、そちらの方を是非見て頂ければ… (2019年1月27日 17時) (レス) id: a67af18030 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2018年12月17日 23時
