残念美女3% ページ3
Aside
『おはよう。愛奈。』
私は、愛奈の顔を見ないで立ち上がりながら応えた。
「あ、A!私まふ君達の家にお泊まりに行くの。だから、Aも着いてきて!」
はぁ、また愛奈に振り回される。
私は、愛奈のさっきの言葉を聞いてすぐにそう思った。
愛奈が泊まりに行くのだったら私には、本当は、関係ないはずなのに。
そう思っても私は、『うん』と応える。
それは、何故か私の心のなかに、本当に私を必要としてくれる人がいなくなって私の存在がなくなってしまうのでは、無いかと怖くなってしまう気持ちがあるから。
だから、まだ愛奈は、私の事を必要としていると思うとうれしい気持ちも少しでは、あるがある。
「じゃあ、早く着替えていこう!」
『うん。』
愛奈は、何事も明るくこなす。
でも、その明るさが私は、嫌い。
それは、ただの嫉妬だって事ぐらい私も分かってる。
分かっているがなおすことは、出来ない。
そして私は、タンスの中の服を漁る。
と、言っても私の持っている服は、暗い色の服ばっかり。
だって私は、しょせん愛されヒロインの召し使い(モブ)。
召し使いが愛されヒロインより目立ってしまっては、いけない。
だから、私は、この物語のヒロインより目立ってしまっては、ダメ。
それに、私がいくら可愛い洋服やメイクで着飾っても顔や性格が可愛くないのだからヒロインになれるわけがない。
だから、私は、暗い色の服ばっかりを集めている。
黒や白、紺等の目立たない色の服をね。
その中で私は、服を選んだ。
フード付きの紺の猫がプリントされているトップスに黒のジーンズという格好だ。
シンプル・イズ・ベストとも言うし。
そうやって、私は、自分自身をいつも励ましながら生活していく。
そうしないと感情が爆発してしまうから。
658人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ソニハ - 好き。(突然の告白)更新頑張ってくだちゃい。(ちゃいとかきもって思わないで) (2021年3月13日 8時) (レス) id: 46d9c3b1f4 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2019年10月25日 19時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 人は綺麗な人と汚い人どっちもいるからね〜悪気がなくとも汚い人だっている。綺麗な人を偽ってる汚い人もいる。それをこれで読み取れた気分。(眼鏡クイっ)←やりたかっただけなんです (2019年9月19日 18時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
狐太(プロフ) - 彩奈さん» 教えてくださりありがとうございます!これからも読んでいただけると嬉しいです! (2019年4月15日 16時) (レス) id: 345aee67b8 (このIDを非表示/違反報告)
彩奈 - いつも読ませてもらってます!天月さんの一人称は僕であってると思いますよ〜 (2019年4月14日 13時) (レス) id: c4ccdcc99d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ