３５：雰囲気ぶち壊し ページ35
・
「ちょちょ、ちょっと翠く」
「Aさん」
「アッはい？」
キッチンを離れリビングまで戻ると、
翠くんはさっきまで掴んでいた私の手を離した。
「Aさんは心配性すぎます。
だから流星隊の皆にウザがられるんですよ」
「え」
「なんて嘘ですけど。流星隊にAさんを嫌ってる人なんていないです、それに頼りにしてます。どういうことかわかりますか？」
……なんか私、後輩に説教されてない？
ううん、別にいいんだけど。
翠くんの問いかけに理解できず首を傾げると、
見たこともないような優しい笑みで彼は言った。
「Aさんも俺たちを頼りにして？」
優しい表情のまま、
翠くんの手が私の頬に伸びる。
そっと頬に手を添えると、彼は再びふわりと柔らかく笑った。
「俺たちが頼りにしてる『敏腕プロデューサー』なのに、まだ見習い扱いされると困ります。俺たちを、アイドルたちを頼って」
��仮にも男ですしね��
��女が男に頼らないって、不自然でしょう？��
普段の気力のない彼からは想像もできないような心に来る言葉に、少し感動も感じた。
……だけど、その空気をも壊すのが流星隊であるのを私は忘れちゃいない。
「あーーっ！翠くんがA殿を誘惑してるでござるよ！」
「みどり、『ぬけがけ』はずるいですよ…」
「SOS受信！被害者はA、悪者は高峯翠！流星隊しゅつどーう！」
「「「らじゃー！」」」
突然の出来事に困惑する私たち2人をよそに、
流星隊の皆は飛びかかってきた。
千秋さん鉄虎くん、オムライスは!?
忍ちゃん奏汰先輩、どこから出てきた!?
翠くん、なんか楽しんでない!?
わちゃわちゃする空気の中、それぞれにツッコミをいれるのもめんどくさくなってきた。
やっぱりうるさいなあ。
でも楽しいヒーローたちだなあ。
ふと、笑みが溢れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 420人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なむ - 途中からクラスが2Bから2Aに変わってるのですが、、、 (2016年9月17日 17時) (
レス) id: 2bf5acc698 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみ@リズ(プロフ) - なたでここさん» 吐血…大丈夫ですか…(( 忍かわいいですよね(´ `*) ありがとうございます！頑張ります…！ (2016年1月9日 11時) (レス) id: f239b68553 (このIDを非表示/違反報告)
なたでここ(プロフ) - 忍〜〜〜；；；；忍推しなので可愛すぎて吐血しました……(( これからも頑張ってください！！ (2015年12月26日 1時) (レス) id: 4131d2a76e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみ@リズ(プロフ) - 夢見がちPさん» わーっありがとうございます！満足していただけるようもっと頑張りますね…！ (2015年12月25日 22時) (レス) id: f239b68553 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみ@リズ(プロフ) - ノエルさん» いえいえ！むしろ少しだけでごめんなさい…これからもっと出番増やす予定です！！気長にお待ちください…( ; _ ; ) (2015年12月25日 22時) (レス) id: f239b68553 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆきみ@リズ
| 作成日時：2015年8月22日 16時
