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十五振目「この本丸について」 ページ17

貴「じゃあ鶴丸、早速なんだけど質問があるの、この本丸に顕現されている刀剣達、そして…………その、折れ、て、しまった刀剣…は、いるの…?…それで、その、その折れた刀剣が居るんだとすれば…その刀剣の、名前、それと、その破片を、まだ、残しているかどうか、教えて欲しいの」

鶴「この本丸にいる刀剣か…居ない刀剣を答える方が早いな、この本丸に居ない刀剣は、小烏丸、三名槍の三振り、博多藤四郎に物吉貞宗…あぁあと政府の刀も居ないな、後は大体揃ってる」

と、なると…かなりの数が居ると…?と思いかけた所で鶴丸か言葉を紡ぐ

鶴「…だがまともに顕現されてるやつ、となるとかなり数は減るな」

…それは、つまり

鶴「…まぁ、君の予想通りだろうが、折られたり、自分の意思で刀に戻ってしまった奴らは多くてな、未だ顕現している刀剣は俺含め、一期に今剣、三日月、小狐丸、光坊と伽羅坊…って言っても分からないか、燭台切光忠に大倶利伽羅の事だ、それとへし切長谷部に山姥切、大和守安定、あとは和泉守ぐらいだな」

思っていた以上にその数は少なく、残酷な現実を改めて突き付けられる

鶴「…絶望している所悪いが、まだ君の質問は終わっちゃいないだろう、あくまでこれはこの本丸にいる刀剣の話の事であって、折れた刀剣も無論居る」

…あぁ、やっぱり、居るんだ

鶴「……辛いならやめておくかい?」

貴「…いや、聞くよ、これもまた、審神者としての務め、それに、聞かなきゃ、直してあげられる子は、直したいの」

鶴「…わかった、じゃあ折れた刀剣達だが、粟田口派は一期以外全振り破壊、山伏は刀に戻り、堀は破壊、三条派は石切丸が刀に戻り、岩融は……まぁ、顕現しているにはいるんだが……」

そこまで言うと鶴丸はんん、と声を漏らし
眉間に皺を寄せて困り果てた顔をする

貴「顕現している、って、折れた刀剣の話を今してるんじゃ…折れてたら顕現はできないんじゃ?」

鶴「あぁ、その通りだ、だから岩融は折れているんじゃなくてだな…」

闇堕ち、と黙って聞いていた舞鶴が口を開いた

鶴「…君、闇堕ちを知ってるのか」

舞「…ま、噂程度にな、まさか本当にあるとは思っては無かったが…」

私はさっぱり話についていけなかった

闇堕ち…?とは一体如何なるものなのか、けど私にもわかる、折れる事とはまた別に厄介な事である事は二振りの表情を見るに明白だった

十六振目「闇堕ちについて」→←十四振目「疑問」



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作者名:蝉時雨 | 作成日時:2019年9月15日 15時

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