【おそ松さん】サイコパスの証言【サイコホラー】

file:1 なぜ殺した？ ページ1

私はAだ。

私は今、目の前で退屈そうにきょろきょろと辺りを見渡す連続異常殺人犯ーーー

松野カラ松の話を聞こうとしている。




カラ松はこれまでに何十件ものの連続殺人事件を起こしている。
その異常性はすさまじく、捕まった際も彼は誇らしげに笑っていた。


彼は直様、精神異常者(サイコパス)と判断された。




『松野...カラ松さん？』
おそるおそる声をかける。



「んー？」
と、にこりと笑って彼はこちらを向いた。


両手には鈍い色の枷がつけられている。



『今日からあなたの担当医となりました、Aといいます』
「ああ！よろしく頼むぜ？」

殺人鬼、とはかけ離れた眩しい笑顔。
だが逆にそれが恐ろしかった。


『少しお話よろしいですか？』
「もちろん！話し相手がいないと暇すぎてなぁ」

ぶすっ、とした顔で彼は言った。



その後はたわいない世間話などをした。


さぁ、ここからが本題だ。


『カラ松さん、あなたはいままでに数え切れないほどの罪を犯してきました。



なぜ、そんなにも人を殺したのですか？




何があなたを苦しませているんですか？？』








私はそう彼の目を見て言った。





だが彼は、






きょとん、としていた。






そして、


笑うことなく、怒ることなく、悲しむことも喜ぶこともなく彼は、言ったのだ。








「ーーーなんとなく？」




『え...？』





「ほら、なんとなーくギターを弾きたくなったり、おやつが食べたくなったりするだろ？









それと同じだな」








私は、異常殺人犯(松野カラ松)を甘く見ていたのかもしれない。







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記念すべき１話。

サイコパス、サイコキラーはおやつ感覚で「なんとなく」で人を殺すそうです。
そこに楽しいとか、怒りとかの感情は無いみたいです。実際にそう答えた殺人鬼がいたとかいないとか。

file:2 自白→

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