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第四話 ページ6

「なるほど、な。」




…一通り質問が終わって、場の空気は再び重くなった。…沈黙が怖い。




「…大まかにお前の情報はわかった。…もういい、斎藤、連れていけ。」



「え…っ!?」



僕の有無を聞かず、土方さんは斎藤さんに命令した。





「ま、待ってください!誰にも言いませんから、許してください!!せめて、命だけは…!

お願いします!絶対帰るって約束したんです!!」



僕は彼らに必死に嘆願した。でも、誰も耳を傾けようとしない。





「お願い、だから……助けて…、



助けてよ沖田くん…!!」







……僕のこの一言に、周りはしんと静まり返った。

僕の体をむんずとつかんでいた斎藤さんも、目を見開いて驚いていた。




「……なに、君。気安く僕の名前呼んで。」


「おいてめぇ、…どうゆうつもりだ。」



いつのまにか土方さんは抜刃して、刀を僕に突き付けていた。


「ここで今すぐにでも、切り捨てるこたァできんだぜ。」


「ち、…違うんです!…今のは…」




いつの間にか、僕の目からは涙があふれ出ていた。




ぼろぼろぼろぼろと、男なのに、刀なのにはしたなく。


恐怖と不安と自由を奪われた嫌悪感と、元主に会えた喜びと。いろんなものがぐちゃぐちゃになって、収集も整理もできなくなってしまって。




「…うあ、あ、ああぁぁぁぁ…」




はしたなく、下品で、ぶざまに、初めて。僕は声をあげて泣いた。



助けてほしい。戦では戦闘狂、だなんて相方に言われるぐらいなのに、いざ一人となってみれば、怖くて怖くて仕方がない。

いつだって僕らは戦いをしていて、死と隣り合わせのはずだった。それなのに。なのに。




「…涙拭きなよ。汚いなぁ。」




スッと、僕の視界の端っこから、手拭いを持った手が伸びてきた。まだ病気がそこまでひどくなってなかったころの、武士らしい形をした、手。


「君、男でしょ?」



ちょっと棘のある言い方で、それでもいつも優しく手入れをしてくれた…沖田くん。

受け取ろうと思ったけど、あいにく胴体が縄で縛られていて受け取れない。



「総司、よせ。何を仕出かすか分からないのだぞ。」

「大丈夫だよ一くん。こんな子にそんなお芝居できないって。ほら、僕が拭いてあげるから顔上げて?」




「う…」

沖田くんの優しい手つきで、顔にながれる涙が拭かれていく。鼻をこすられるたびに、沖田くんの匂いがした。

懐かしくて優しくて甘い、あの香り。



…沖田くんの、匂い。

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千代@安定くん愛してる(プロフ) - Knightsの一鶴さん» 占いツクールに「夢主なしはダメ」なんて決まりあったんですか?きいたことないけど… (2017年8月15日 21時) (レス) id: 8c6514bcbc (このIDを非表示/違反報告)
Knightsの一鶴(プロフ) - 夢主いないなら占いツクールに出すな。pixiv行け (2017年7月21日 22時) (レス) id: ebefdf627c (このIDを非表示/違反報告)
千代@安定くん愛してる(プロフ) - 楓花さん» ありがとうございます!忙しくて更新が遅くなってしまって本当にすみません!こんな素人の作品にコメントありがとうございます! (2017年7月9日 22時) (レス) id: 8c6514bcbc (このIDを非表示/違反報告)
楓花(プロフ) - 更新を待っていました、これからも頑張ってください (2017年6月19日 21時) (レス) id: fbbb4f8b94 (このIDを非表示/違反報告)
ほたか@ヨハネと堕天したい(プロフ) - 帰蝶さん» 返信遅くなってすみません!!また今日から更新再開するので、がんばります!!ありがとうございました!!^〇^ (2017年3月18日 22時) (レス) id: 8c6514bcbc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:果汁入りラムネミックス | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年5月11日 21時

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