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第五十二話 ページ7

貴「・・・んー」



気がつけば、怖い顔をした山崎くんと副長が立っていた。



後ろには千鶴さんが、泣きそうな顔で立っている。



これは多分やってしまった系だ。



烝「A、体の調子はどうだ?」



貴「いつも通りのだるさです。熱も引いたし風邪も治りました。」



さすが俺の治療法。



烝「それは良かった。これで俺も安心だ。」



口調はあくまでも優しいが、目が笑っていない。



烝「俺からは以上だ。あとは副長に任せる。雪村君、片付けを手伝ってくれ。」



千「あ、はい。」



千鶴さんは、口パクで「ごめんね」と残して、山崎くんと部屋を出て行った。



土「・・・。」



貴「・・・。」



いやーな空気が流れる。



この人だけには、どうにも逆らえない。



土「お前は馬鹿か!」



いきなり怒鳴られた。



土「そんな無理やりな治し方でほんとに治るわけねぇだろ!気休めだ気休め!自分の立場をわきまえろ。」



貴「す、すみません。」



土「ったく、具合が悪いならちゃんと言え。無理に働かせる気はねぇし、怒ったりもしねぇ。」



貴「はい。」



土「お前が何を遠慮しているのか知らねぇが、こっちはお前を仲間として見てんだ。勝手に死なれちゃ困る。」



副長の言葉に、少しギクリとする。



距離をとっていたことわかってたんだ。



キュッと胸が締め付けられた。



貴「迷惑かけました。今日から通常通り働くので。それと、ありがとうございます。」



最後の方は、小さな声になってしまった。



それが届いたのかわからないが、副長の口角が少し上がった。



土「お前の通常通りは、サボるだろ。いつも以上に働けよ。」



貴「・・・はい。」

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百目鬼(プロフ) - ありがとうございます!なるべく早く更新できるように頑張ります。 (2015年1月1日 18時) (レス) id: ba2c7dd8f3 (このIDを非表示/違反報告)
柚子sherbet(プロフ) - 続編おめでとう御座います!無理はしない程度に、ぼちぼち更新も頑張ってください! (2014年12月30日 23時) (レス) id: 5ee1e287b2 (このIDを非表示/違反報告)
百目鬼(プロフ) - 凪さん» あざっす! これからどんどん主人公ちゃんを追い詰めていきますよ(ΦωΦ)フフフ… (2014年10月7日 22時) (レス) id: ba2c7dd8f3 (このIDを非表示/違反報告)
- ほおあああああ!!!続きすっごく気になります!!!更新頑張って下さい楽しみにしてます!! (2014年10月7日 0時) (レス) id: f1c1fe3bdd (このIDを非表示/違反報告)
百目鬼(プロフ) - み♪さん» ありがとうございます!頑張ります(`・ω・´) (2014年9月14日 22時) (レス) id: ba2c7dd8f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雷々 | 作者ホームページ:http://nekomoti  
作成日時:2014年7月22日 22時

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