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第五十一話 ページ6

千「あの、これこんなにいいの?」



貴「ん、上出来です。すみませんわざわざ。」



今、俺の前には大量の酒が並んでいる。



そう、酒を潰れるまで飲んで風邪を治す!



仕事の関係でどうしても風邪を引けなかったから、風邪を引いたらいつもこうやって治していた。



即効性があり大変素晴らしい治療法である。



千「でも、さすがにこの量はまずいんじゃ・・・あとで山崎さんになんて言われるか・・・」



千鶴さんの顔が真っ青だ。



貴「大丈夫ですよ。俺、あんまり酔わない体質なんで。これ以上悪くなることはないです。」



だが、強いからこそ潰れるのに時間がかかる。



とりあえずどんどん開けて飲んでいく。



貴「千鶴さんも飲みます?」



千「いえ、私飲めないから。」



貴「そうですか。残念です。あ、もう戻っていいですよ。ありがとうございました。」



一人で飲んでたほうがいいし。



千鶴さんは少し心配そうな顔をしていたけど、大丈夫ですと笑って見せたら安心したようにそのまま部屋から出て行った。



貴「はぁ・・・」



ここに来てあまり経たないのに、結構馴染んでしまったな。



ここの人たちは優しすぎるんだ。



そんな感情、戦場に行けば敵と一緒に斬ってしまうしかないのに。



違う、優しいからそれと同じぐらい強いんだ。



俺とは違う。



はーちゃんだって強くなった。



ここの人にもよく懐いている。



きっとここが気に入ったんだね。



居場所を見つけたんだ。



貴「羨ましいねぇ」



俺は、持ってた盃をグイッと飲み干した。



貴「ゴホッ・・・」



口を抑えた手に血が少しついている。



これも少し前からずっとだ。



もしかしたらただの風邪じゃないのかもしれない。



嫌な予感が俺を襲う。



それをかき消すかのように、盃に酒を注ぎ一気に飲み干した。

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百目鬼(プロフ) - ありがとうございます!なるべく早く更新できるように頑張ります。 (2015年1月1日 18時) (レス) id: ba2c7dd8f3 (このIDを非表示/違反報告)
柚子sherbet(プロフ) - 続編おめでとう御座います!無理はしない程度に、ぼちぼち更新も頑張ってください! (2014年12月30日 23時) (レス) id: 5ee1e287b2 (このIDを非表示/違反報告)
百目鬼(プロフ) - 凪さん» あざっす! これからどんどん主人公ちゃんを追い詰めていきますよ(ΦωΦ)フフフ… (2014年10月7日 22時) (レス) id: ba2c7dd8f3 (このIDを非表示/違反報告)
- ほおあああああ!!!続きすっごく気になります!!!更新頑張って下さい楽しみにしてます!! (2014年10月7日 0時) (レス) id: f1c1fe3bdd (このIDを非表示/違反報告)
百目鬼(プロフ) - み♪さん» ありがとうございます!頑張ります(`・ω・´) (2014年9月14日 22時) (レス) id: ba2c7dd8f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雷々 | 作者ホームページ:http://nekomoti  
作成日時:2014年7月22日 22時

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