脱力系少女は一君の双子の妹！？第二弾！【薄桜鬼】

第七十話 ページ27

斎藤side



あいつの機嫌が悪い



人に振り回されるのが一番嫌いだからな



無理もない(ざまぁみろ)



にしても、それだけじゃない



なんと言ったらいいのか



重苦しいというか、もやもやしてるというか・・・



風邪をひいている時に似ている



具合でも悪いのか？



だが、総司とのやりとりを見ている限り、そうには見えない



あいつもあまり顔に出さない奴だからな



一応副長の耳には入れておくか



男「いってええええ！」



貴「はい。すみませんでした〜。」



早速騒ぎを起こしているあいつの声が聞こえた



どうやら、誤作動のようだ



無視して、豆腐でも買って先に帰ろう



斎「副長。俺は、明日も仕事があるのでこのへんで失礼します。」



土「ん？おぉ、わかった。気をつけろよ。」



斎「御意。」



これ以上、あいつの失態を見せられるのはごめんだ



屯所へ戻ろうと、一歩踏み出した瞬間



ぷつん――



糸が切れたかのように、あいつの感情が切れた



感情が切れるのは、寝る時ぐらいだ



あんなところで寝るほど非常識なやつではないことを願いたい



両親揃って泣くぞ



まぁ、近くに原田がいたから心配することはないだろう



斎「・・・・。」



クルッ



別に気になったのではなく、あいつの持っていた金魚の容態が気になるだけだ



自分に言い訳をし、踵を返してあいつのところへ向かった

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