脱力系少女は一君の双子の妹！？第二弾！【薄桜鬼】

第五十八話 ページ13

貴「・・・あいつ、どうやったらぎゃふんと言わせられると思います？」



千「・・・え？」



貴「いや、こんなことあんたに聞くのもおかしいんですけど、なんか一番知ってそうだったから。」



少しでも、「兄妹思いだな」なんて思った私が馬鹿だった



ここはあくまでも、ライバルなんだね



千「私もここに来たばかりでよくわからないんだけど、斉藤さんは顔に出さないから難しいね。」



貴「そうなんですよ。そこが問題なんですよ。でも実際は結構ビビリだし、暗いとこと行くと怖いの紛らわすためにお経唱えてたし、それにッ・・・・・・すみません。話しすぎました。」



自分の言っていることに気づいて、顔を赤く染めて下を向いてしまった



千「ふふっ、よく知ってるんだね。斉藤さんのこと。」



貴「そ、そんなんじゃないですから。たまたまです。」



いつも眠そうな、難しそうな顔をしてることがあったから、こういう表情を見るのも初めてだった




やっぱり、同じ女の子なんだよな




私より覚悟があって、真っ直ぐで、強くて




千「Aちゃんが羨ましいなぁ。」



貴「え？」



千「なんでもない。独り言！」



貴「はぁ・・・？」



いつの間にか、話しづらいとか怖いとかいう感情は消えていた



逆にもっともっと話してみたい



どんな子なのかまだよくわからないし、過去にあったことも気になる



聞けるところからでいい



時間はまだたくさんあるんだし、ゆっくり話していこう

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