【銀魂】宇宙船の旅で Ⅱ【神威】 (ページ5)

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神威とAは仕事部屋で書類整理をしていた。
しばらく作業をしているとそこに阿伏兎が入ってくる。

「珍しいなぁ、書類整理なんて俺に任せるくせに」

「だってAが」

不満そうに阿伏兎に言う。

『いつもさぼってるツケが回ってきたんだ』

「こりゃあいいや、俺の仕事が減りそうだ」

「阿伏兎にももちろんやらせるよ」

「あ？お前ら二人でできるんだろ」

「Aはたぶんやらかすかな」

そう神威が言った直後だった。

『...ごめん阿伏兎。間違ったハンコ押してた』

「てめぇには一生これは任せねぇよ...仕事増やしやがって」

その間違った書類が何十枚もあることに気づく。

「しかもこんなにやりやがったな！？全くなんてことしてんだ」

『すみません...』

「ほらね」

神威はなぜかご機嫌そうだった。

「わかってんならちゃんと世話しやがれすっとこどっこい」

「面白そうだったからさ、ほんとにやらかすんだもん」

『す、すまん...』

「まあ阿伏兎にやらせるのが一番ってこと。ってことで俺はAを鍛えてあげないとー」

「はぁ！？お前ってやつはほんとに...」

「これもお世話のうちだよ」

神威はAのことをひょいっと持ち上げる。

『え、鍛えるってまさか』

「久々に闘おうよ」

『は、離せ！！』

「やだよー」

神威はAを持ったまま走り出した。

「ったくよぉ、あいつはまた子供に戻りやがって」

阿伏兎は少しだけほほえましいと思った。
だが、大量のミス書類と何も手を付けられていない書類を見るなりガッカリするのだった。