【銀魂】宇宙船の旅で Ⅱ【神威】 (ページ6)

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神威はAを広いところに連れていく。

『いつまで持ち上げてるんだ！！』

「Aが逃げちゃうから」

『に、逃げないから離せ！』

「えー、やだ」

初めに闘った場所につくと、Aをようやく下ろした。

『はぁ…恥ずかしいからやめてくれ…』

「大丈夫だよー」

『みんなの視線が痛かったんだよ！』

「気にしないのー、ほらいくよー」

間髪入れずに神威は攻撃をする。

『あぶなっ…！』

「やっぱ避けるのは上手いんだね」

また神威は攻撃を仕掛けるが、またA避ける。
Aは防ぐか避けるかしかしなかった。

「攻撃しなよー」

神威は手加減せずに素早い攻撃をいれると、Aもすかさずに攻撃をする。

『はぁ、手が出ちまったよ…』

「それを待ってたんだよ」

しばらく闘っているとギャラリーが集まってくる。
Aがギャラリーに目をやろうとすると、神威の攻撃が当たった。

「よそ見しないでよ。こっちは本気なんだから」

『ちっ…しょうがないなぁ』

Aもようやくちゃんと戦う気になったのか、積極的に攻撃をし始める。

「あはは、楽しいねぇA」

『っ…』

Aには神威の言葉に構う暇がなかった。
黙々と戦い続けた。

ギャラリーの声援も熱くなる。

「Aさんいけー！」

「さすが団長ー！」

「はぁ、騒がしいと思ってきてみりゃ…本当にあいつらやってやがる…」

阿伏兎が仕事中に覗きに来るものの、前みたいには止めに入らない。
Aもそれなりに力がついてきていたからだ。

『っ…あたれっ…！』

Aの渾身の一発。
力み過ぎたのか、はずれて神威に腕を掴まれる。
神威はそのままAを床に叩きつける。

『うぅっ…』

「甘かったね」

Aはそこから反撃しようとするものの、身体がいうことをきかずジタバタしているだけだった。

「ありゃ？これはもう終わりかな」

『ぐっ…はぁ…』

神威は手の力を緩める。
Aはぐったりとしてその場に突っ伏していた。

「ちょっとやりすぎちゃったかな？」

『はあ…まけ、だよ…』

「ここまでにしとこっか、しょうがない」

歓声が段々と静まっていく。
神威が勝ったとわかった団員達。盛り上がる人もいれば、残念そうに戻っていく人もいた。

神威はAを持ち上げる。

「強くなったね、俺に攻撃できるようになったじゃん」

『…まだまだだろ』

「そうだね、これからも稽古つけてあげるよ」