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第八話 ページ9

平助side



朝食の時間、いつもならこれで全員なのだが、今日は違った。



昨日の夜に屯所へ来た、Aがまだ起きてこないのである。



土「おい、平助。A呼んで来い。」



平「なんで俺が!?一君が行けばいいだろ!」



斎「あいつは起こさなくてもいい。できることなら一生寝ていて欲しいぐらいだ。」



一君が、清々しく語る。



昨晩から見ていてわかったが、一君はAのことをめちゃくちゃ嫌っている。



いつもは顔色ひとつ変えない一君が、Aの顔を見るなり絶望に染まった顔をしていた。



双子なんだからもっと仲良くすればいいのにと思うのだが、口に出したところできっと状況が変わることはないし、俺が変にいじられて終わるだけだからやめておく。



土「ということだから。平助、行って来い。」



平「わーったよ。」



土方さんをこれ以上怒らせるわけにもいかず、俺はAの部屋へ向かった。







スッ――



部屋に入ると、予想通りAはぐっすり眠っていた。



逃げもせず、きちんと布団で寝ていたのはいいことだ。



だがしかし、



平「なんでこんなにはだけてるんだよ。」



どうやって寝ればそんな風になるのか見当もつかないほど、荒れていた。



だが、そんなことに構っているほど時間もないわけで、ここは腹をくくってAを起こすことにした。



平「A!飯できてるぞー!起きろー!」



貴「んー・・・」



なかなか起きない。



平「A〜。」



頬をつねってみる。



貴「・・・うっさいなー。」



いきなり拳が飛んでくる。



平「うわ!」



なんとかギリギリで交わして安堵したのも束の間。



ヒュッ



短刀が飛んできた。



頬に赤い線が一本引かれる。



全身に鳥肌が立つのがわかった。



投げた張本人であるAがむくりと起き上がる。



貴「・・・飯できてんの?」



平「へ?あ、あぁ、できてるできてる!皆待ってるから早く行こうぜ!」



Aは無言で頷くと着替えだした。



平「お、俺、外で待ってるから!」



貴「ん。」



おっかねー・・・

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百目鬼(プロフ) - 沓名さん» ありがとう! (2014年7月22日 22時) (レス) id: ba2c7dd8f3 (このIDを非表示/違反報告)
沓名(プロフ) - 分かりやすくまとめてくれてありがと! 更新がゆっくりでも待ってるから大丈夫だよ(^^)/ 頑張ってね♪ (2014年6月9日 0時) (レス) id: 8dd220fc52 (このIDを非表示/違反報告)
百目鬼(プロフ) - 月夜桜さん» ありがとう☆ 学校に包帯巻いてドヤ顔で登校してきた君に言われるとは光栄だよ☆ (2014年6月8日 21時) (レス) id: ba2c7dd8f3 (このIDを非表示/違反報告)
百目鬼(プロフ) - 玲音さん» wwwだしょ? 頑張るっす(`・ω・´) (2014年6月8日 21時) (レス) id: ba2c7dd8f3 (このIDを非表示/違反報告)
月夜桜(プロフ) - 人のこと言えない中ニっぷりだね!(^ω^) (2014年6月8日 20時) (レス) id: be8b5973b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雷々 | 作者ホームページ:http://nekomoti  
作成日時:2014年4月23日 0時

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