検索窓
今日:20 hit、昨日:20 hit、合計:282,306 hit

第十六話 ページ17

土「・・・ということだから、わかったな。A。」



名前を呼ばれハッとする。



辺りを見回すと、なんかみんな揃っている。



今までの記憶を何とかして思い出そうとする。



あぁ、そうだ。


副長に呼ばれて、広間に行ったら幹部が集まっていて、なんか俺をどの組に入れるかでもめてたんだっけ。



それで、年中無休で寝不足の俺は途中で飽きて寝てしまったんだ。



土「お前は、明日から仕事はいるからしっかりやれよ。」



貴「えーと・・・はい?」



土「なんだよ、その曖昧な返事は。」



この空気で聞いていませんでしたとは言えない。



俺の悪い癖が出た。



昔から、どうしても大事な話となると寝てしまう。



なんか空気みたいなのが、落ち着くというかなんというか・・・



一時期仲の良かった女子が、好きな男の話をしていたがそれも眠気と戦っていて一割も聞けていなかった。



とりあえず、その話は置いておいて、今はどうにかしてこれまでの会話を聞き出さなければならない。



そんな時、えーと名前なんだっけ・・・もふ男でいいや。



もふ男が立ち上がった。



平「Aよろしくな!後で色々と教えてやるから、俺の部屋来いよ!」



貴「えっと・・・よろしく。」



差し出された手を握る。



なるほど、こいつの組か。



ひとまず、問題がひとつ片付いた。



次に、問題となるのが、



貴「やっぱ、男装しなきゃダメですか?」



土「駄目だろ。よくその格好でその言葉が言えたな。」



まぁ、動きやすさを重視して着物の丈は短くしてあるけど、他に問題はないだろう。



貴「特に問題はないと思うんですけど。」



斎「そんなに胸元を開けるなということだ。」



貴「えー、サラシ巻いてんだからいいじゃんか。」



はーちゃんが相手だと口調が荒くなる。



守るといっても、そこまでデレデレなのも気持ち悪いし。



かと言って、少しではーちゃんに傷が付けば自分に返ってくるし。



加減がわからないから、いつも険悪な空気になってしまう。



土「とにかく、目立つような格好はやめろ。いいな。」



副長がなだめるように間に入った。



貴「・・・努力はします。」



仕方ない。今日あたりにでも買いに行くか。

第十七話→←第十五話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (147 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
283人がお気に入り
設定タグ:薄桜鬼 , 斎藤一
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

百目鬼(プロフ) - 沓名さん» ありがとう! (2014年7月22日 22時) (レス) id: ba2c7dd8f3 (このIDを非表示/違反報告)
沓名(プロフ) - 分かりやすくまとめてくれてありがと! 更新がゆっくりでも待ってるから大丈夫だよ(^^)/ 頑張ってね♪ (2014年6月9日 0時) (レス) id: 8dd220fc52 (このIDを非表示/違反報告)
百目鬼(プロフ) - 月夜桜さん» ありがとう☆ 学校に包帯巻いてドヤ顔で登校してきた君に言われるとは光栄だよ☆ (2014年6月8日 21時) (レス) id: ba2c7dd8f3 (このIDを非表示/違反報告)
百目鬼(プロフ) - 玲音さん» wwwだしょ? 頑張るっす(`・ω・´) (2014年6月8日 21時) (レス) id: ba2c7dd8f3 (このIDを非表示/違反報告)
月夜桜(プロフ) - 人のこと言えない中ニっぷりだね!(^ω^) (2014年6月8日 20時) (レス) id: be8b5973b3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雷々 | 作者ホームページ:http://nekomoti  
作成日時:2014年4月23日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。