第十三話 ページ14
貴「あーあ。」
最初は本気で潰す気だったのだ。
久しぶりに力試しが出来ると思ったのに。
傷つけるどころか、俺の刀はハーちゃんに触れることさえ許されない。
どれだけ殺そうと思っても俺にはーちゃんは殺せない。
だからはーちゃんと戦うのは嫌なのだ。
「お前、卑怯な奴になったな。」
はーちゃんの言葉が何度も何度も頭の中で繰り返される。
何も知らない君から見れば、俺は大事な試合で手を抜いた卑怯な奴だろう。
でも、これは親との約束だから。
右手の手首をギュッと握る。
?「おい、隣いいか?」
背後から声がした。
振り向くと、赤髪の男が立っていた。
名前は確か・・・
貴「原田さん?」
左「名前教えたっけか?まぁ、知ってんならいいんだけどよ。」
そう言いながら俺の隣に座る。
左「なんで手ェ抜いたんだ?斎藤はそういうの嫌いだろ。なんか理由でもあんのか。」
直球で来た。
まぁ、ネチネチと来られるよりはいいけど。
どうせ皆にもいつか話すことになるんだろうし、今話しても問題はないだろう。
貴「好きで手を抜いたんじゃないんです。はーちゃんには本気では挑めないんです。」
左「なんだそれ。約束でもしたのか?」
貴「約束なんて甘いもんじゃありませんよ。呪いです。」
そう言って、右手に巻いてある包帯を解いた。
左「なっ・・・」
彼はしばらくの間呆気にとられてた。
この腕を見れば皆そうだ。
気味悪がって近づかなくなる。
俺の右腕は、何かの文字で埋め尽くされている。
主に手を出さないように、これで動きを制限される。
俺の使命は、はーちゃんを守ること。
幼い頃はそんなこと誰も言わなかったから知らなかった。
けど、はーちゃんが家を出て少し経ったある日、父さんから告げられた。
次から回想行きます。
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百目鬼(プロフ) - 沓名さん» ありがとう! (2014年7月22日 22時) (レス) id: ba2c7dd8f3 (このIDを非表示/違反報告)
沓名(プロフ) - 分かりやすくまとめてくれてありがと! 更新がゆっくりでも待ってるから大丈夫だよ(^^)/ 頑張ってね♪ (2014年6月9日 0時) (レス) id: 8dd220fc52 (このIDを非表示/違反報告)
百目鬼(プロフ) - 月夜桜さん» ありがとう☆ 学校に包帯巻いてドヤ顔で登校してきた君に言われるとは光栄だよ☆ (2014年6月8日 21時) (レス) id: ba2c7dd8f3 (このIDを非表示/違反報告)
百目鬼(プロフ) - 玲音さん» wwwだしょ? 頑張るっす(`・ω・´) (2014年6月8日 21時) (レス) id: ba2c7dd8f3 (このIDを非表示/違反報告)
月夜桜(プロフ) - 人のこと言えない中ニっぷりだね!(^ω^) (2014年6月8日 20時) (レス) id: be8b5973b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雷々 | 作者ホームページ:http://nekomoti
作成日時:2014年4月23日 0時