バカなのは 37 ページ39
樹は顔をしかめて「ごめんなさい」と、謝ってきた
『なんで謝るのさ!だーいじょーぶだって!』
樹に言い聞かせるように優しく言い切った
笑顔の裏に隠した優しい嘘
「そ、ですか……でも!」
下を向いていた顔をあげ、ずいっと私をみた
「なにかあったら、言ってくださいね!
俺で良ければ力になりますから!」
『うん、ありがとう樹!』
ふわりと微笑み、涙が出てきそうなところを手で拭おうとして私がジュースでベタベタになっていることを思い出した
『じゃ、そろそろいかなくちゃ』
お風呂も入んなきゃだし!
にひっと歯を出して笑うと樹は「お疲れ様でした」と、笑った
そこから、疲れをとるべくお風呂へ向かった
ガラガラと戸をあけると心地好い温度が体を包んだ
あー、はやく寝たいなぁなんて呑気なこと考えて
風呂場へ足を踏み入れた
「おっそーい!なにしてるのぉー!」
『………………ぇ』
すこし濡れた茶髪に
女の私でも一瞬立ち止まるくらいの豊富な胸
なんといっても、すこし見慣れてきた女子っぽいオーラ
『さ、くらちゃん………?』
次回!谷崎桜が暴れに暴れまくる………!
ついに悪女化するのか!?
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作者名:結 | 作成日時:2016年5月5日 20時