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幼少時代 第九話 悪夢 ページ11

『お兄ちゃん、何処に行くの?』


太宰『僕がどこに行ったって関係ないでしょ。着いてこないでA』


『な、なんで急にそんなこと言うの?
お兄ちゃん最近怖いよ……』


太宰『五月蝿いな!着いてこないでって言ってるでしょ!』


ドンッ


『え?やぁぁ!!』


太宰「じゃあね、A」


「いやあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


ガバッ


勢いよく起き上がると、そこは自分の部屋だった。

「夢、か」

なんて、嫌な夢か。


小さい時の変な夢。
お兄ちゃんに突き飛ばされてそのまま暗黒の闇に落とされるなんて……。


『じゃあね、A』


そこ言葉だけが、とても鮮明でリアルだった。

お兄ちゃんが、笑いながら言っていた。
いつもの顔じゃなくて清々しい顔で……


「何なのかな、これ」


とても嫌な予感がする。

私が闇に落とされて、お兄ちゃんがいる所はとても光に充ちていて……


まさかお兄ちゃんはポートマフィアをやめる?


お兄ちゃん。

貴方は光の世界に行くの?
完全に、バイバイなのかな。


「………」





「そんなわけないか」

だって、ポートマフィアには安吾さんに作ちゃんに中原幹部だって……


お兄ちゃんが大好きな人がいるはずなのに…


それに、ポートマフィアを辞めたとして、お兄ちゃんみたいに黒の世界で生きてた人間が簡単に光で生きれるわけない。


首領だって、なんて言うことか……



「うん、変な考えはやめよう。
今日も仕事だし。」


そういえば、さっきの叫び声。
お兄ちゃんに聞こえたかな?


階段をおりると、お兄ちゃんの靴がなかった。

もう、本部に行ったんだ。



「………」



お兄ちゃん、居なくならないよね?









私がそう思った数ヶ月後、安吾さんが姿を消した。
その何日か後、作ちゃんの瞳が変わっていた。


お兄ちゃんは……悲しき瞳を浮かべていた。

幼少時代 第十話 行かないで………→←幼少時代 第八話 何故見てくれないの?



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水無月(プロフ) - 白雪さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年7月6日 18時) (レス) id: 451a5f317f (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - レイさん» わっ!ありがとうございます……!めちゃくちゃ嬉しい! (2019年7月6日 18時) (レス) id: 451a5f317f (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - すごく面白いです!更新待ってます! (2019年7月5日 21時) (レス) id: 567a821487 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 続きが凄く気になります!体調に気をつけて、作者さんのペースで更新頑張ってください! (2019年7月5日 7時) (レス) id: ff621c54c8 (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - "(ノ*>∀<)ノありがとうごさまいます!すっごく嬉しいです!続き待っててくださーい! (2019年6月27日 18時) (レス) id: 451a5f317f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水無月 | 作成日時:2019年5月31日 21時

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