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in社員寮
お留守番かぁ
参戦したかったなぁ
A『・・・足手まとい、だね・・・私』
あぁ、駄目だ。泣いちゃ、駄目だ。
私は・・・まだ、弱いまま
私は、強いんだ・・・否、本当に私は強くなったの?
強いって、私なら皆の役に建てるって・・・錯覚していただけだ
A『は・・・あはは・・・』
なんだ、単純明快じゃんか
私は・・・役立たずなんだ。
ずるな戦い方はしたくない、そんな理由で探偵社の皆の足を引っ張って・・・
A『ふっ・・・うっ・・』
目の前が滝の様に出てくる涙のせいで歪んで見えない
暗く、静かな部屋を見渡すと、キラリと光る物を見つけた
近づいて見ると、その正体はナイフだった
私は衝動的にそのナイフで腕を切りつけた
A『く・・・そ・・・っハァ』
切りつけている間も涙は止まらなかった。
なんで泣いているのかは私にも分からない
じゃあ自傷する理由も分からないのかというと、そうでもない
自傷をすれば、どこか心が軽くなる。快楽殺人と同じ様な感覚だと思う
自傷をすることで、自分が此処で生きているということを実感できるから。
A『・・・ふははっ』
乾いた笑いが部屋に響く
腕からは血がぶわりと出ていて、床にポタポタと落ち、赤いシミを作る
「・・・なにをしてるんだい?A」
A『__っ!?』
ふと、冷めたような、でもどこか悲しそうな声が真後ろから聞こえた。
振り返ろうとしても出来なかった、何故か、それは___
太宰「酷いじゃあないか、私を置いて逝こうだなんて」
_太宰さんが、いつの間にか私に抱きついていたからだった。
恐らくピッキングしてきたのだろう、なんて今の私には考えることが出来なかった
なんで、どうして太宰さんが此処に?
なんで、私は抱きしめられているの?
なんで、太宰さんが悲しんでるの?
疑問なんていくつも生まれた
でも、それらを口に出すことは無かった。怖じ気づいたんだ
太宰「本当は、戦争が終った後に言おうと思ってたんだけど・・・」
A『・・・?』
太宰「好きだよ、A」
A『!』
そう言われた瞬間息が一瞬止まった様に感じた
太宰さんが、私のことを好き?
どうして?私のどこが?
太宰「Aの全部が好きだよ。自傷したことでできたその傷も、何もかも」
A『う、嘘です・・・よね?』
太宰「嘘じゃない、本心だ・・・返事、聞かせて?」
A『・・・っはい、よろしくお願いします』
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かき氷 - 話が深いっ!セリフも深いっ!もはやマリアナ海溝だっ!!←何言ってんだこいつ((どうやって思いついたんだろう…もしかして…(ry (2022年11月4日 12時) (レス) @page45 id: 3cc8562ddc (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 更新ありがとうございます。ゆっくり気が向いたとき、夢歩さんの作成楽しみに読ませていただきます (2020年4月4日 12時) (レス) id: 8d468bef63 (このIDを非表示/違反報告)
Liar/夢歩@12301(プロフ) - 白雪さん» レスが遅くなってしまい申し訳ございません。ありがとうございます!頑張ります! (2019年8月9日 18時) (レス) id: 197c215e5b (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 夢歩さんの書く夢小説大好きです!!!!応援してい!!!! (2019年2月7日 2時) (レス) id: acff4ac6b0 (このIDを非表示/違反報告)
Liar/夢歩@12301(プロフ) - 五月雨花火さん» ありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!これからも頑張ります! (2018年7月16日 14時) (レス) id: ef76fae79e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Liar/夢歩@12301 | 作成日時:2018年2月14日 0時