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太宰Side

Aが社員寮に帰った後、私はなにか嫌な予感がした

戦争に参戦出来ないと悟った時の表情が脳裏に焼き付いた
絶望したような表情

乱歩「・・・太宰、今すぐAを追いかけた方が良い」

太宰「矢っ張り、乱歩さんもそう思いますか」

乱歩さんも同じ事を思ったようだ
それなら、行かない理由はないだろう

太宰「彼女を追いかけてきます」

そう言って私は旧拠点を出た

___
__
_

Aの社員寮のドアをピッキングして中に入ると、乾いた笑いが聞こえた

そっと奥の部屋を覗くと、ナイフを片手にへたり込んでいるAの姿が見えた
静かに彼女の背後に回ると、左腕に自傷をした直後の傷が見えた

太宰「・・・っ」

もっと他に策を考えていれば、彼女はこんなことをしなかった筈だ

自分の情けなさに思わず唇を噛んだ
血が少し滲んだがどうでも良い

耐えきれず、Aに抱きついた

太宰「酷いじゃあないか、私を置いて逝こうだなんて」

そう言うととても驚いたようで、こちらに振り返ろうとしたが、私が抱きついたことでその行為は出来なかった

そっとAの右手にあるナイフを取ってそこら辺に投げ捨てた

いつも美人との心中を心望んでいたが、好きな人が死のうとしているのはとても辛いものだね。
彼女をこの世界に留める枷になりたい。

そこで、私は戦争の後に言うつもりだった告白を、今此処でした

太宰「Aの全部が好きだよ。自傷したことでできたその傷も、何もかも」

A『う、嘘です・・・よね?』

太宰「嘘じゃない、本心だ・・・返事、聞かせて?」

A『・・・っはい、よろしくお願いします』

最初は信じられなかった様だが、なんとか信じてもらえた

太宰「はぁ〜、良かったよ。良い返事を聞けて」

A『私も、太宰さんから告白されるなんて思ってませんでした』

そう言うと、Aは微笑んだ
その笑みはとても美しくて、思わず硬直してしまった


A『太宰さん?おーい』


あぁ、なんだこの可愛い生き物は


太宰「〜〜〜っAーーー!」

A『え!?』

さらにぎゅぅっとAを抱きしめた

あぁ、本当に可愛い、ずっと腕の中に閉じ込めておきたい
にしても、太宰さんは気にくわないなぁ
恋人じゃなくとも、結構長い付き合いだ。名前で呼んで欲しい

太宰「A、これからは私のこと名前で呼んでよ、さんづけ無しで」

A『え・・お、治?』

・・やばい可愛い←

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かき氷 - 話が深いっ!セリフも深いっ!もはやマリアナ海溝だっ!!←何言ってんだこいつ((どうやって思いついたんだろう…もしかして…(ry (2022年11月4日 12時) (レス) @page45 id: 3cc8562ddc (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 更新ありがとうございます。ゆっくり気が向いたとき、夢歩さんの作成楽しみに読ませていただきます (2020年4月4日 12時) (レス) id: 8d468bef63 (このIDを非表示/違反報告)
Liar/夢歩@12301(プロフ) - 白雪さん» レスが遅くなってしまい申し訳ございません。ありがとうございます!頑張ります! (2019年8月9日 18時) (レス) id: 197c215e5b (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 夢歩さんの書く夢小説大好きです!!!!応援してい!!!! (2019年2月7日 2時) (レス) id: acff4ac6b0 (このIDを非表示/違反報告)
Liar/夢歩@12301(プロフ) - 五月雨花火さん» ありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!これからも頑張ります! (2018年7月16日 14時) (レス) id: ef76fae79e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Liar/夢歩@12301 | 作成日時:2018年2月14日 0時

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