[NARUTO]自称一般ピーポーが平和を目指して頑張る話[カゲプロ] (ページ3)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:51,568 hit

ここにきてわかった話ページ3

Aside

この数えきれないほどの時間を経て、自分は全く違う場所に来て、そして全く違う、自分自身説明することができない存在になってしまったのだと悟った。

森の中をさまよい続け、湖を見つけた時、感動して駆け寄ったとき。

初めて自分が自分じゃなくなっていることを知った。

顔の両頬付近にある蛇のような鱗。

黒髪に交じって黒い蛇が動いていることにも驚いた。

あきらかに人間ではない。

人間に似た何か。

森を抜け、初めて人間に会ったとき。(通りすがりのおじいちゃん)

初めてこの世界のことも知った。

「し・・・・のび・・？それって忍者のことですか？」

「当り前だろ・・？」

[頭大丈夫かね、この嬢ちゃん]

突然頭の中に声が響いて。(てか、何気このじじいさらっとうざいコト言ったな。)
反射的に言い返す。

「頭はちゃんと正常ですが、、？」

顔が真っ青になっていくおじいちゃん。

「・・なんで考えてること・・それに目も赤く・・・妖術使いか？」

おびえた顔をして走り去って行ってしまった。

なぜ。最初に頭大丈夫かこの子、的な失礼極まりない発言をしたのはそちらだというのに。
てか、言っとくけどねおじじ、あんた顔に考えてること出るタイプだから←
別に妖術使いとかじゃないし。

それに・・目が赤いといったっけ。

まさか、と思って近くにあった池をのぞき込む。

「嘘だ、なんで」

そこには真っ赤に染まった眼をした私がたっていた。

目が赤くなることを理由にいじめられ、登校しなくなったクラスメイトを思い出す。

私も、アレと同じことが起きてるんだ。

すぐに私の脳はその事実を、不思議なくらいに受け入れた。

(あの子たちも、こんな気持ちだったんだ)