kis×AME=love☆

＿＿＿�� ページ27

・



「…………」





『…………』








せっかく一緒に

しかも相合傘で帰ってるのに

何も話しかけられない俺…





もうこんなチャンス

二度とないのに…

俺、マジでヘタレだわ…

君にバレないように

小さい溜息をついた時だった








『あのぉ…二階堂さんって学生さんですか？』





「えっ！？あ、俺……学生じゃないです……」








突然、名前を呼ばれて驚いた

たぶん名札見たんだと思うけど

覚えてくれてたってことが

すげぇ嬉しかったんだ///








「あの…俺、25にもなって恥ずかしいんだけど、俳優目指してて、でもまだまだ食っていけないからさ。えっと……名前、聞いてもいい？」





『あっ！傘、入れてもらってるのに、ごめんなさい。私、佐藤Aです///二階堂さんの3コ下の22で、社会人1年生です。』








微笑む君が可愛くて

赤くなる顔を隠すように

真っ直ぐ前を向いた








『二階堂さんは夢に向かってるんですよね？私、今の仕事しか見れてなくて…与えられてるコトに必死で、先のコトなんて考えられないです。自分で進みたい道を進めるのって、すごく素敵だと思います///』





「そんなこと…自分で決めた道だから、最後までやりきりたいんだ///ってカッコつけてるけど、本音はタイミング失っただけかもなぁ…」








カッコつけたままにしとけばいいのに

君に覗き込まれて褒められたら

嘘、つきたくなくてさ…

つい弱音吐いちゃったんだ





俺、だっせぇっ…








『カッコつけたっていいじゃないですか！あのね、嫌なコトを続けるってすごく大変だと思うんです。だから、二階堂さんが続けていられるのは、前に進めてるからなんですよ？それってすごくカッコいいことだと思います！』





「そっか…ありがと！うん…俺、俳優って仕事が好きなんだ///だから、もっと頑張ってみるよ！」








君の言葉がすげぇ嬉しくて

これからもカッコつけて

頑張ろって思えたんだ！

＿＿＿�あ�←＿＿＿��

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