＊ 花巻 貴大 ページ10
.
「ん、ココア」
『ありがとう〜…って一人分だけ？』
テーブルに置かれたのは 私のマグカップに入った淹れたてのココア。
先程貴大が自分の分を淹れるついでに、と言ってくれていたのを思い出し 一人分しかない理由を尋ねる。
「牛乳切らしちゃっててさ、一人分しかなかったんだよ」
『え、そうなの？じゃあよかったのに…』
「いーのいーの、気にすんな」
『だって貴大が飲みたかったんでしょ？半分こしよ』
そう言っても 大丈夫、と遠慮する貴大。
実は私と間接キスが嫌だからとかじゃないよね？泣いちゃうよ私。
隣に座る貴大はあぐらをかいて雑誌を読んでいる。
私の視線に気がついたのか 貴大は顔を上げてなーに？と口角を上げる。
『なんでもなーい』
「そーですか」
『そーですよ』
視線を戻して熱々のココアを一口飲む。
冬のココアってなんでこんなに美味しいんだろう。甘くて少しほろ苦い味が心を落ち着かせる。
「…なあ、やっぱ貰うわ」
『ん？いいよ、どうぞ』
マグカップを差し出すとその手がテーブルに引き戻される。
え？と首を傾げていると、そこに貴大の手が添えられてぐいっと引き寄せられた。
貴大の顔はすぐそこで あ、キスされるんだって直感でそうわかった。
…けど、緊張して目を閉じることすら出来なくて。
そうすると 薄目を開けた貴大が ふ、と笑って
「…目、閉じねえの？」
『…ぁ、わ、っん』
ぎゅっと目を瞑った瞬間に柔らかく触れる唇。
付き合って結構経つけれどまだ慣れないキスに心臓はばくばく。顔が火照って熱い。
「ふは、ごちそうさん」
貴大はくすりと笑って私の頭を撫でた。
.
( ココア…もう味わかんない )
( じゃあもっかいする？)
( じゃあって何!? )
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しもこ - ごめんなさい書くところ間違えました (2020年5月22日 1時) (
レス) id: 242f11c553 (このIDを非表示/違反報告)
しもこ - 可能なら角名くんお願いします！好きです (2020年5月22日 1時) (レス) id: 242f11c553 (このIDを非表示/違反報告)
ところねん - あああ北さんやばいようううう (2020年5月16日 2時) (レス) id: 60873799bf (このIDを非表示/違反報告)
。 - もし可能でしたら、照島くんお待ちしてます... (2020年2月16日 13時) (レス) id: 677789c7e1 (このIDを非表示/違反報告)
ジンベエザメ - いやー青春だねぇ…甘酸っぱ リクエストで古森くんできますかね？井闥山の (2020年2月16日 13時) (レス) id: b58d786d51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月埜 | 作成日時：2019年10月18日 21時
