_____ Surgito _____

Ep20 ページ21

.













ウィーズリー家で過ごした楽しい冬休みは

あっという間に過ぎていった 。







「 A 、またいつでも遊びに来てね 。

フレッドとジョージ ！ くれぐれもAに迷惑をかけないように ！ 」






9と3/4番線にお見送りに来てくれたモリーは

Aににっこりと微笑んでいうとフレッドとジョージには

厳しい口調で忠告をするように言った 。







「 モリーおばさんありがとうございました 。

... ジニー 、私そろそろ行かなきゃ 」






モリーにお礼を伝えるとAの腕にしがみついている

ジニーに向かってAは眉を下げ微笑みながら言った 。





「 ... またすぐ来る ？ 」


「 ええ 、またきっとすぐ会えるわ 」






今にも泣きだしそうな顔で言ってくるジニーを

Aはなだめるように頭を撫でた 。





「 ほらジニー 、こっちに来なさい 。

もうAは行かなくちゃよ 。」





モリーがそういうとジニーは渋々Aから離れた 。






「 またね 、ジニー 。とっても楽しかったわ 」





ジニーの目線に合わせ少しかがみ微笑んでそういうと

Aは汽車に乗り込んだ 。





「 ジニーのやつ 、僕らがホグワーツに行くときなんて

悲しそうにするどころかばいばいすら言わなかったぞ 」





Aに続いて汽車に乗り込んだジョージが

肩をすぼめていうとチャーリーは監督生の座席に向かい

パーシーは双子を避けるように逆のほうへ歩いて行った 。





Aとフレッドとジョージも空いてるコンパートメントに入り

窓から顔を出した 。





「 ジニー 、またね 」


「 ばいばい ... 」





Aの方に寄ってきたジニーに手を差し出すと

ジニーは手をぎゅっと握って寂しそうにつぶやいた 。







「 ジニー 、お兄ちゃんたちもいるぞー 」


「 あれ ？ 見向きもしないなあいつ 」





モリーの元へ戻っていったジニーをみながらいうふたりに

Aはくすっと笑った 。






「 A 、またチェスしようね ！ 」


「 うん ！ ロンもまたね ！ 」





動きだした汽車に手を振りながらそういうロンに

Aも笑顔で手を振り返した 。






「 ロンもジニーも僕らよりAだな 」


「 ああ 、僕らなんてただのご近所さんくらいの認識だぜ あれ 」






家族の姿が見えなくなるとどかっと椅子に座りながらそういった 。



















.

Ep21→←Ep19

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す