episode５ ページ6
せっかくクリアになっていた頭がまた混乱する。
「なるほど！！ ここが家で、俺たちが帰ってきたからおかえりなさいなのか！ じゃあただいま〜☆」
なんて楽しそうなレオくん。
他メンも「これがリアルメイドか！」みたいな視線で私を見てくる。
LIVEでもらえるファンサとは全く違う、「興味」の視線にどぎまぎしてしまう。
ていうか！！！
さっき泉くんが「俺たち主人」と言っていたのを思い出す。
そうだ、今だけは、泉くんは私のご主人様で、私は泉くんのメイド。
都合よく解釈するのもオタク特有のものだろうか。
リアコではないのだけれど、やっぱりかっこいいな、好きだな、という感情はあふれて止まらない。
「っ……それではお席まで案内します〜！」
私について歩いてくる5人は、昨日までは遠い遠い存在だったのに。
まるで夢を見ているようだ。
「こちらメニューです。気になるものはございませんか〜？」
メニュー表を渡して、注文を聞いたら私の役目は終わり。
あとのお給仕はほかのメイドにバトンパスだ。
メニューを見てああでもない、こうでもないと話すKnightsのメンバーが尊いあまり、この時間が永遠に続けばいいのに、なんて思ってしまう。
「ねえ、」
びく、っと肩が震える。
「どうかなさいましたか？」
泉くんが、私を呼んだ。
まっすぐ目を見つめてくる泉くんはあまりにも眩しい。
人生の運をすべて使い果たしてしまいそうだ。
泉くんと、目が合うなんて。
「このオムライスって、よくあるメイドさんがケチャップで文字とか書いてくれるオムライス？」
「はい、メイドがお絵描きします！ 好きなメイドを選ぶこともオプションにはなりますが可能です！」
少しテンションが高くなってしまった。
「ふーん……」
泉くんはなにかを考えてから「じゃあこの特性ドリンクで」と言った。
いやオムライスにしないんかい。
「なんだオムライスにしないのか？ じゃあ俺オムライスで！！」
レオくんがオムライスを頼み、他メンバーはからあげ丼、パンケーキ、ドリンクを選び私はそれを覚えてキッチンに戻った。
これで仕事終わりだと思うと名残惜しいしさみしいけれど、これ以上同じ空間にいたら溶けてしまいそうだ。
「Aちゃんおつかれ〜まさかKnightsが来るとはね！」
りんちゃんが笑顔で労ってくれた。
「りんちゃん……心臓たぶん壊れたずっとうるさい」
「それが正常だよーファンでもない私ですらドキドキしてるもん」
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咲愛(プロフ) - ﾂｷさん» コメントありがとうございます！始まった頃から読んでいただけているとは、大変うれしいです！続きは本日中に公開出来たらと思ってますので、ぜひぜひ今後ともよろしくお願いします！ (2023年2月22日 16時) (
レス) id: 8b89f62398 (このIDを非表示/違反報告)
ﾂｷ(プロフ) - この作品が始まった頃から楽しく読ませて頂いてます！毎日更新が楽しみで素敵な作品に出会えたなと思いました！続き楽しみに待ってます！ (2023年2月21日 22時) (レス) @page50 id: 56454ebf31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲愛 | 作成日時：2023年1月27日 12時
