知りたくなかった ページ23
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「私の部屋2階の1番奥だから先に入ってて」
千冬君に自分の部屋を伝えると「おう」って返事と共に2階に上がっていく。
私の部屋に千冬君がいる。
その事実がさらに私をドキドキさせる。
ママがケーキは3人で食べたい。
なんて言うから、とりあえず麦茶を入れて部屋に向かう。
自分の部屋に千冬君がいると分かるとこんなにも緊張するのか。ガチャと部屋のドアをあけると、白のソファーに座っている千冬君と目が合った。
「ねぇ、そんなにマジマジと見ないでよ。恥ずかしいじゃんか。」
千冬「いや、Aらしい部屋だなって思った」
「どういう事よ」
笑いながら千冬君にコーヒーを渡すと、「Aの匂いがして落ち着く」なんて笑顔で言われるから、自分の顔に身体中の熱が集中して、茹でタコのように赤くなるのが分かる。
「恥ずかしい……」
千冬「それに、女の子の部屋なんて入るの初めてだからちょっと緊張した」
笑いながら私に伝える千冬君の顔がほんのり照れているように見えた。しかも初めてって嬉しすぎる。
「初めてなの?」
千冬「うん、前の彼女は部屋には行かなかったし」
「_____そうなんだ…」
ズキズキと心臓が痛む。
さっきまでの嬉しい気持ちが嘘のように気分が落ちる。
そんなの分かってた。
私より前に千冬君に彼女が居てもおかしくない。
けど、私は全部千冬君が初めてなのだ。
きっと彼も同じだと勝手に思っていた。
それが違っただけだ。仕方ない。仕方ない。
そう分かっているも、心がついて行かないのだ。
(君も初めてが全て私なら良かったのに)
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茜89 - やっぱ千冬は何をしてもカッコイイなー!(その反面可愛いし)この作品と千冬とちゅんさんが大好きです!更新頑張ってください!!(ちょいエロ系好きっス←) (2021年7月11日 0時) (レス) id: 8347574646 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 雪見大福さん» 私も青春したかった… (2021年6月30日 1時) (レス) id: bbc261a5c4 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 椎さん» 大好きって嬉しいです!これからも頑張りますね!! (2021年6月30日 1時) (レス) id: bbc261a5c4 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 郁乃さん» ありがとうございます!これからも頑張ります! (2021年6月30日 1時) (レス) id: bbc261a5c4 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - やべ青春だぁ…いいなぁ (2021年6月26日 13時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゅん | 作成日時:2021年6月16日 13時