【黒バス×デュラララ】池袋“最キョウ”の透明少女〜帝光編〜

御伽噺�鶤�鶸�鵯 ページ44

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『灯奈ー、鞄あったぞー』



灯「Aちゃんっ！ありがとうなの〜＾＾」



そして何故かまた泣きだす。



『泣くなよ。ほら、鞄の中身一応確認して』



灯「うん…、大丈夫。全部ある」



『そっか。あ、明日祥にお礼しろよ？彼奴が先に見つけてたみたいだから』



灯「しょーくんが？…分かったの」



『ぅし。じゃあ帰るか』



＊


＊


＊



『灯奈乃さん？これはどーゆーコトかな？』



今僕等が居るのはマジバ前。



灯「カバンのお礼に何かおごるの〜」



『別に良いよ。お金ならあるし』



灯「いいからいいから！ね？」



僕の制服をぎゅっと引っ張り見上げる。



…畜生 可愛いから断れ無いじゃん←




『分かったよ。じゃあ奢って貰う』



＊


＊


＊




灯「Aちゃんはチョコシェイクが好きなの〜？」



『ああ。テツヤはバニラシェイクだな』



ズズッとシェイクを啜りながら言う。
灯奈はハンバーガーを齧っている。



灯「似たもの同士だね」



『まぁね、』





灯「ねぇAちゃん」



『ん？』




灯「どうしてAちゃんは




灯奈に良くしてくれるの？



Aちゃんにとって、灯奈は



友達でも何でもないんでしょ？」



『どうして友達じゃないの？』





灯「Aちゃんは転校初日、名前だけ言った。
仲良くなるつもりなんて、なかったんでしょ？」




…ここにも賢いのが居たか



『舐めてたわ、帝光中。そうだね、其の通りだ。

僕は誰とも仲良くなるつもりは無いよ。』



灯「じゃあどうして？」



『強いて言うなら貴女が気に入ったから。


後は…


貴女の笑顔がすきだから、かな。』



もう何も失いたく無い。



『灯奈は昔の“わたし”みたいに純粋で、

灯奈は僕のだいすきな姉さんみたいに、

綺麗に可愛く笑うから。

だから助けたくなったのかもしれない。』



少しだけ不器用に笑う。



灯「そっか…じゃあAちゃん。

灯奈と友達になってください＾＾」



『……ありがとう。＾＾』



初めてクラスメイトに笑顔を向けた。





*

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