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四十三頁 ページ9

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貴「………さつき」

桃「ひゃい!?」


背後から近寄って声をかけると、さつきは大袈裟なほど肩を震わせ振り向いた。


桃「って……Aちゃん?え、えっと取り敢えず…」


きょろきょろと辺りを見回した後、おずおずと身体を屈め、さつきが手招く。


桃「で、出ておいでー……?」


そう。今私は壁に身体を隠した状態、つまり家政婦●ミタ状態なのである。
だって!だって気まずいじゃん!


黒「桃井さん?……って、何ですかこの状況」

桃「……猫を誘ってる?」

黒「猫?」


さつきが指差した方を見て私を認識した黒子君は、合点がいったという風に微笑んだ。


貴「………さつき」

桃「は、はい?」


若干ガクブルしているさつきの胸に、おりゃっと飛び込む。
きゃっと悲鳴が上がったけど、力加減が上手くいってよろけることも無かった。


貴「……ごめんね、」

桃「へ?」

貴「色々……ごめん」


黒子君も、と顔を向けると、一瞬驚いたような顔をしてからふんわりと笑った。あら可愛い……ってそうじゃなくて!


黒「大丈夫ですよ。僕らも少しやり過ぎました。でも、貴方も無理しがちです」

貴「…心しておきマス」


はい、とまた笑う黒子君。さつきも朗らかに笑って、頭を撫でてきた。うわぁ何このお父さんとお母さん感。


黒「皆の所にも行くんですか?」

貴「そのつもり…だけど…」

桃「私達も一緒に行こうか?」

貴「………いいの?」

桃/黒「勿論!/です」


というわけで、体育館を三人で覗く。
他のキセキは皆今練習中で、声をかける暇は無さそう。


石破「あれ、何か増えてる」

貴「石破さん…!」

石破「え、ちょこれ頼む!」

女子マネ「あ、え、うん了解!」


カゴを他のマネージャーの子に任せ、私に引っ張られるまま外に出る。


石破「何、どうしたの」

貴「……………」

桃「皆と話したいんだけど…ね」

石破「ああ成る程。てことは二人は既に仲間ってことね」


同時に頷く二人。可愛い。


石破「ならちょっと部長に話してこようか」

黒「良いんですか?」

石破「うんまぁ…何とかなるでしょ。ちょっと待ってて」


パタパタとかけていく石破さん。


貴「イケメン…」

桃「…だね」

黒「…はい」


しみじみと三人で頷いた。


.

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aid(プロフ) - 黒子達と夏目が会ってる話が読んでみたいです!!! (2019年1月21日 20時) (レス) id: a0ee256f0a (このIDを非表示/違反報告)
みなと。 - このシリーズ大好きです!続き楽しみです!待ってます!頑張ってください! (2018年1月7日 20時) (レス) id: c2db738c4e (このIDを非表示/違反報告)
MaKoTo(プロフ) - 嬉月さん» ありがとうございます!ワックワクしながらもう暫くお待ちいただけると幸いです(^_^;) (2017年5月10日 19時) (携帯から) (レス) id: 0d2f3e46ea (このIDを非表示/違反報告)
嬉月 - 続き楽しみですー!ワックワクです。更新頑張ってください、応援してます! (2017年5月7日 17時) (レス) id: dd0c26e684 (このIDを非表示/違反報告)
MaKoTo(プロフ) - まっちゃん(なのだよ)さん» コメントありがとうございます。頑張ります! (2017年4月24日 7時) (携帯から) (レス) id: 0d2f3e46ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MaKoTo | 作成日時:2016年8月30日 9時

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