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貴「………さつき」
桃「ひゃい!?」
背後から近寄って声をかけると、さつきは大袈裟なほど肩を震わせ振り向いた。
桃「って……Aちゃん?え、えっと取り敢えず…」
きょろきょろと辺りを見回した後、おずおずと身体を屈め、さつきが手招く。
桃「で、出ておいでー……?」
そう。今私は壁に身体を隠した状態、つまり家政婦●ミタ状態なのである。
だって!だって気まずいじゃん!
黒「桃井さん?……って、何ですかこの状況」
桃「……猫を誘ってる?」
黒「猫?」
さつきが指差した方を見て私を認識した黒子君は、合点がいったという風に微笑んだ。
貴「………さつき」
桃「は、はい?」
若干ガクブルしているさつきの胸に、おりゃっと飛び込む。
きゃっと悲鳴が上がったけど、力加減が上手くいってよろけることも無かった。
貴「……ごめんね、」
桃「へ?」
貴「色々……ごめん」
黒子君も、と顔を向けると、一瞬驚いたような顔をしてからふんわりと笑った。あら可愛い……ってそうじゃなくて!
黒「大丈夫ですよ。僕らも少しやり過ぎました。でも、貴方も無理しがちです」
貴「…心しておきマス」
はい、とまた笑う黒子君。さつきも朗らかに笑って、頭を撫でてきた。うわぁ何このお父さんとお母さん感。
黒「皆の所にも行くんですか?」
貴「そのつもり…だけど…」
桃「私達も一緒に行こうか?」
貴「………いいの?」
桃/黒「勿論!/です」
というわけで、体育館を三人で覗く。
他のキセキは皆今練習中で、声をかける暇は無さそう。
石破「あれ、何か増えてる」
貴「石破さん…!」
石破「え、ちょこれ頼む!」
女子マネ「あ、え、うん了解!」
カゴを他のマネージャーの子に任せ、私に引っ張られるまま外に出る。
石破「何、どうしたの」
貴「……………」
桃「皆と話したいんだけど…ね」
石破「ああ成る程。てことは二人は既に仲間ってことね」
同時に頷く二人。可愛い。
石破「ならちょっと部長に話してこようか」
黒「良いんですか?」
石破「うんまぁ…何とかなるでしょ。ちょっと待ってて」
パタパタとかけていく石破さん。
貴「イケメン…」
桃「…だね」
黒「…はい」
しみじみと三人で頷いた。
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aid(プロフ) - 黒子達と夏目が会ってる話が読んでみたいです!!! (2019年1月21日 20時) (レス) id: a0ee256f0a (このIDを非表示/違反報告)
みなと。 - このシリーズ大好きです!続き楽しみです!待ってます!頑張ってください! (2018年1月7日 20時) (レス) id: c2db738c4e (このIDを非表示/違反報告)
MaKoTo(プロフ) - 嬉月さん» ありがとうございます!ワックワクしながらもう暫くお待ちいただけると幸いです(^_^;) (2017年5月10日 19時) (携帯から) (レス) id: 0d2f3e46ea (このIDを非表示/違反報告)
嬉月 - 続き楽しみですー!ワックワクです。更新頑張ってください、応援してます! (2017年5月7日 17時) (レス) id: dd0c26e684 (このIDを非表示/違反報告)
MaKoTo(プロフ) - まっちゃん(なのだよ)さん» コメントありがとうございます。頑張ります! (2017年4月24日 7時) (携帯から) (レス) id: 0d2f3e46ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MaKoTo | 作成日時:2016年8月30日 9時