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三十七頁 ページ3

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赤「ただいま戻りました」

赤司君の声が、広い体育館に響くと共に、集団がざわ、と蠢いた。その中から、桃と黒が飛び出してくる。

桃「A!!!」/魅鈴「A様!」

黄「うわぁあ二人とも危ないッスよ!」

桃井さんが泣きそうな顔で黄瀬君…基Aさんに駆け寄る。

赤「眠っているだけだ。傷は霞さんが治してくれたから」

桃「良かったぁ…」

へなへなとよろめいた肩を、青峰君がそっと支えた。





虹「よし、じゃあ部活終わる!あざっした!」

「「「ありがとうございました!」」」

虹村部長の一声で、さっと部員が散った。女子達と僕らは、その場に残る。


赤「…どういうことだ」

口火を切ったのは、赤司君だった。
今までにないほど淡々とした冷ややかな声に、背筋が凍る。青峰君や紫原君は大きく肩を揺らし、緑間君は眼を皿にして赤司君を振り向いた。

赤「事の顛末と理由を訊いているんだが…聞こえているのか?」

女子達―特に野々村の身体が縮こまる。

赤「答えられないというのなら、黒子…いや黄瀬。代わりに皆に説明してやってくれないか」

赤司君同様、凍てついた瞳の黄瀬君が口を開いた。

黄「…アンタ達は、自分の身勝手な独占欲に駆られて、桃っちだけでなく、Aっちにも手を出した」

桝添「違っ………ッ!!」

反論しようとした瞬間、桝添さんが一歩後ずさる。
桝添さんの視線を辿ると、舞台の上に横になるAさんに膝を貸して座るみすず君の視線が、桝添さんを突き刺していた。

彼の瞳は恐ろしい程に澄んでいて、身震いするほどに無表情だ。睨むと言うより見詰めると言った方が、表現が的確かもしれない。
みすず君は直ぐにAさんへ視線を戻したが、刺し貫かれた桝添さんは、ガタガタと震えていた。


「あーあの子、前に青峰に玉砕されて…」
「そーいやアイツも紫原に…」

更衣室から出てきた部員によるざわめき。そこから聞こえる微かな声に、女子達が身を震わせる。聞けば、どうやら女子達全員がキセキのファンらしい。



黄「何が違うんスか」

全く疑問符がついていない問いかけが、冷たく響いた。

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aid(プロフ) - 黒子達と夏目が会ってる話が読んでみたいです!!! (2019年1月21日 20時) (レス) id: a0ee256f0a (このIDを非表示/違反報告)
みなと。 - このシリーズ大好きです!続き楽しみです!待ってます!頑張ってください! (2018年1月7日 20時) (レス) id: c2db738c4e (このIDを非表示/違反報告)
MaKoTo(プロフ) - 嬉月さん» ありがとうございます!ワックワクしながらもう暫くお待ちいただけると幸いです(^_^;) (2017年5月10日 19時) (携帯から) (レス) id: 0d2f3e46ea (このIDを非表示/違反報告)
嬉月 - 続き楽しみですー!ワックワクです。更新頑張ってください、応援してます! (2017年5月7日 17時) (レス) id: dd0c26e684 (このIDを非表示/違反報告)
MaKoTo(プロフ) - まっちゃん(なのだよ)さん» コメントありがとうございます。頑張ります! (2017年4月24日 7時) (携帯から) (レス) id: 0d2f3e46ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MaKoTo | 作成日時:2016年8月30日 9時

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