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二十三頁 ページ6

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魅鈴は若干膨れっ面だった。





…否、拗ねていた。





私が言った『条件』はこうだ。


・私の傍にいる間は、鬼ではなく人の少年の姿でいること。

・人間では無いことを悟られるような言動をしないこと。

・私の友人の親戚設定を守ること。

・私の邪魔をしないこと。


魅鈴は渋々ながら承諾したが………ご覧の通り、不機嫌だ。





貴「…何?何か不満?」

魅鈴「いえ。別に何も」

貴「ならその顔どうにかして」


ぐぬ、と魅鈴は此方を睨むが、交渉成立した以上、守らねばならない。

全く…最初から『探してくれ』と言っていれば良かったものを、回りくどく『傍に置いてくれ』なんて言っちゃうからこうなるんだよ。


霞「溜め息を吐くな。幸せが逃げるぞ」

霞が一寸うんざりした声色で溜め息を吐く。

貴「お前も溜め息吐いてる」

霞「私は長生きだから良いんだ」

貴「…関係無くない?」

それに、と付け足すと、魅鈴が不思議そうに見上げてきた。









…――人並みの幸せなんて、とうに無くしたよ。









そう言えば、霞は黙って私の頬をペロリと舐めた。


魅鈴「それは…どういう、」

霞「着いたぞ」

魅鈴の言葉を遮って、霞が尻尾を揺らした。

貴「…体育館行くから」

魅鈴「え、あ、はいっ」

魅鈴は怪訝な顔をしていたけど、慌てて追い付いた。





黒「あ、おはようございます」

貴「…おはよ」

暫くすると、朝練に向かう黒子君と出会った。

黒「彼は?」

貴「友達の親戚の息子。また後で説明するけど…預かることになったから」

黒「そうなんですか。そういえば今日の…」

深く追及せず話を変えてくれる黒子君は、相変わらず紳士だった。





そして、二話程前の冒頭へ戻る。

私の隣で練習を眺める魅鈴は、先ほどとは打って変わって、興味津々という風に目を輝かせていた。


魅鈴「面白いですね、これ」

貴「…良かったね」

ドリンクとタオルを準備しながら、魅鈴に相槌を打つ。



ふとコートを見ると、黒子君が此方へ向かってくるのが分かって、魅鈴から少し距離をとり、二人を待った。




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リサっペ(プロフ) - キセキのファンの先輩?の名前が舛添と野々村って作者さん狙ってますか?笑笑 (2019年1月10日 1時) (レス) id: cc75c6e61c (このIDを非表示/違反報告)
妖怪アパート大好き(プロフ) - 夏目友人帳と黒子のバスケのコラボ作品だなんて、嬉しすぎます!これからも、頑張って下さいね。いつでも、応援しています (2016年7月29日 13時) (レス) id: 589fb42408 (このIDを非表示/違反報告)
しぇるふぃあ。 - な、夏目くんの彼女設...?!これからも無理せず頑張ってください!! (2016年6月14日 7時) (レス) id: 2fca820d76 (このIDを非表示/違反報告)
百鬼(プロフ) - 面白いです!夏目友人帳も黒バスも両方好きなので、コラボ作品嬉しいです!!これから、どうなるのか展開が楽しみです!更新、頑張って下さい♪ (2016年6月5日 0時) (レス) id: 3beef78559 (このIDを非表示/違反報告)
マコト - わぁぁぁぁぁぁぁい!!続編だぁぁぁぁぁぁ!!楽しみだな!楽しみだな!頑張ってくださいねぇぇぇぇぇ! (2016年6月4日 21時) (レス) id: f1a7d746af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:泉水真琴 | 作成日時:2016年6月3日 22時

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