松野家の長女をやめることにしました！【おそ松さん】 (ページ9)

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8話目「考えてることなんてみんな同じなのさ」ページ9

おそ松side

チョロ松「………やっぱ僕…

…姉さんがいないままなんて…嫌だ。」

チョロ松は目に涙を溜めながら震え混じりの声で言った

カラ松「ちょ、チョロ松…」

チョロ松「……A姉さんがいない日常なんて…あり得ない…無理だよ。

…それと……兄弟がこんなギスギスしてんのも同じぐらい嫌だ…。」

………この1ヶ月、チョロ松は一松と頻繁に喧嘩をしていた

いつもボロカス一松に言われるし言うし、それもほんとはずっと気にしてたんだよな

______くしゃっ

チョロ松「っぅえ…？」

俺はチョロ松の柔らかい髪の毛をわしゃわしゃと撫でた

おそ松「…俺も一緒だチョロ松

俺だけじゃなくてそんなのみんな一緒だ。

…ありかとなチョロ松。みんなが言えなかったことを言ってくれて。」

チョロ松が今言ったことは、俺も他の奴もきっと思っていたことだ。

なんたって俺達は六つ子なんだ

考えてることなんて、ほぼ同じなんだ

みんな「姉さんに帰ってきてほしい」「兄弟と喧嘩ばかりの日常なんて嫌だ」と言う感情を

「姉さんが出て行った」と言う悲しみや苛立ちの感情に変えてぶつけ合っていたからこの1ヶ月何も変わらなかった。

チョロ松「……うん…うんっ…」

それをチョロ松がこの重い空気の中勇気を出して言ってくれたから

十四松「………っ…チョロ松兄さん！ありがとう！！」

カラ松「…ありがとな。チョロ松。」

この4人だけでもスタート地点に立てたのだ。

チョロ松「カラ松…十四松……」

おそ松「……っはははーーっ！

そうだよな！！俺らが仲悪くてどうすんだよ！」

カラ松「こんな時こそ六つ子の力を合わせる時だな！」

…やっぱり考えてることは同じだ

「「「「みんなで姉さんを探しに行こう！！」」」」

こうして俺達は、このことを一松とトド松にも話した

…一松もトド松もすぐにわかってくれた

チョロ松「…ごめんな一松。」

一松「い、いいよそんな…俺こそ……ごめん。あとトド松と……く、クソ松も…」

トド松「んーん、僕の方こそごめんね。」

カラ松「！！！ふ、フッ…気にするなブラz」

一松「トド松ありがと。」

カラ松「えぇ…」

1ヶ月間のギスギスのわだかまりも溶けて

俺達六つ子は、姉さんを探す作戦を立てた