松野家の長女をやめることにしました！【おそ松さん】 (ページ7)

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6話目「じわじわと痛む」ページ7

一松side

………家で1人、冷たい水で食器を黙々と洗っていた

家の事情だと言うことを会社に話すと、俺のいつも以上にどんよりした暗い声で何かあったのだと悟ったのか

上司はすぐに休んでも良いと言ってくれた

…もとい、今日会社を休んだのは

家事をやる人がいないから

家の家事は、全部姉さんがやってたから

一松「………クソ長女め…」

急に長女やめるっつって家飛び出しやがって

…挙句男と車乗ってったってなんだよ

______パリンッ

一松「っ………」

…苛立ちで思わず食器を床に投げつけてしまった

一松「………姉さん

姉さん…っ……ねえさ………っ……」

姉さんは

『私の大切な弟を傷つける奴は絶対許さない』

『一松はそのままでいいんだよ！』

一番俺をわかってくれる人だった

今まで姉さんにたくさん助けられてきた、姉さんに元気付けられて生きてきた

……ふざけたこともするし、馬鹿だけど

姉さんのことが…俺は大好きだった

一松「……帰ってこいよ…絶対帰って…帰ってきてっ……」

頼む、頼むから

このまま帰ってこないなんて言わないで

このまま俺達を捨てないで

……姉をやめるなんて、言わないでよ。

…………

…不安に押しつぶされた俺は1人でグズグズに泣いた後、割ってしまった食器を片付けた

一松「痛っ……」

破片が指に刺さって切り傷になった

………とても痛かった。