3話目「誰だよその男」 ページ4
カラ松side
A「長女をやめます!!」
いつもの様な可愛らしい愛嬌のある笑顔でこう言って家を出て行った姉貴
理解するのに少し間が空いた
……姉貴をやめる、姉貴は家を出て行った、両手には大量の荷物
カラ松「っ……あ、姉貴っ…!!!;;」
みんながぽかんと口を開けている中、俺は真っ先に察して姉貴の後を追った
______バタンッ
家の扉を勢いよく開け、俺は辺りを見回した
……が、姉貴の姿はもうなかった
あれだけの大荷物だ、まだ近くにいるはず
俺は直感を信じて左方面へ走った
カラ松「くそっ…!;;どこだ姉貴…っ…!!;」
姉貴を呼びながら必死に探した
______グイッ
チョロ松「カラ松っ…!!;;」
トド松「ね、姉さんいたっ…!?;;」
そうしているうちにチョロ松とトド松が来た
カラ松「いや…いない…でもまだ近くにいるはずだ!!;探そっ………
………う…?」
……俺がチョロ松とトド松に焦って言っている途中
視界が姉貴の姿を映した
その様子にチョロ松とトド松もすぐに察してくれた様で、後ろをバッと振り返った
俺達は顔を見合わせて頷き、姉貴のところへ走ろうとした
チョロ松「ね、姉さっ………」
______キキィー
………
…黒い車が、姉貴の前で止まった
びっくりして思わず俺達はその場で立ち止まった
……間も無いうちに黒い車から見知らぬ男が出て来た
A「待ってたよ〜!!!」
少し遠目からだが
姉さんがその男に微笑みながら嬉しそうに何かを言っている様子が見られた
……そして姉さんは
「……じゃあ、行こうか」
車から出て来た男と一緒に
______バタンッ
車に乗って、どこかへ行ってしまった
……
…
………声が…出なかった
トド松「……姉さんっ!!!!!!;;」
トド松は姉貴の後を追おうとしたが
チョロ松「トド松…」
チョロ松がそれを止めた
……姉貴
トド松「……っ…うっ……あっ…
あああああぁいやだぁぁぁぁぁぁあああっっ…!!!」
ほんの小一時間前まで、姉貴は普通だったじゃないか
なんの不満も無く、いつも通りバカみたいなことして笑ってたじゃないか
……姉貴、誰だよその男
カラ松「……帰るぞ」
俺達はショックで抑えきれない涙を流しながら、家に向かった
______
4話目「事情はわからない」→←2話目「冗談じゃないことは確か」
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作者名:まねみー | 作者ホームページ:
作成日時:2016年11月2日 20時