13話目 ページ13
おそ松side
……あーあ、俺。Aに冷たくされちゃった。
まぁ仕方ないか、と思いながら俺は自分の頭を洗っていた
おそ松「……元気にしてるかな、トド松。」
正直、どうせ誘拐されるなら1番最初が末っ子でよかったと思う。
トド松は泣き虫だし、こんな刻一刻と迫り来る恐怖あいつには耐えられないだろうから
おそ松「…十四松、なんでお前抵抗しなかったの。」
バットも持ってて馬鹿力で、反射神経も瞬発力も兄弟の軍を抜けてるお前がなんで誘拐されちゃったの。
おそ松「…一松、やっぱお前必要ない人間なんかじゃないよ。」
あいつは卑屈な奴で、よく「自分はゴミ。いらない存在」だと言っていたけど
一松がいないと、こんなに寂しい。
おそ松「……チョロ松、俺のチョロ松だろ。何誘拐されてんの。」
…いつも口うるさくて、見かけばかり気にするチョロ松は俺の一番の理解者だった。
おそ松「…カラ松……」
…絶対捕まるなよ。絶対捕まるな。
お前は俺の一番最初の弟で、力も十四松の次に強い。
おそ松「…………
…頼む………から…」
______ポタッ___ポタ
……俺を、置いていかないで
俺に寂しい思いさせないで
不安にさせないで
無事でいて、少ししたら全員何食わぬ顔でここ帰ってきてよ。お兄ちゃん怒らないからさ…
おそ松「……っはぁ……あはは…
……お兄ちゃん、寂しがってるよ」
______
あつしside
夜が明けて、5日目の朝。
カラ松「えっ…と、これとこれ……」
A「うん。それ持って…あと、念のためナイフも」
今日から本格的にカラ松君を守る対策を取る
簡単な防御だけだったのが、服の下に防犯チョッキを着用させ手元にはホームセンターで買ったよく切れるナイフを所持させた
A「なるべく私達はカラ君と一緒にいる。
だけどお風呂とかトイレとか、どこに危険があるかわからないら自分の身を自分で守ることも頑張って」
カラ松「…あぁ、ありがとう。」
更に俺達は
おそ松「おーい。つけれたぞー。」
家の前に防犯カメラを付けた
あつし「ありがとうおそ松君!あとはねー…えーと…」
家の前だけじゃなく、一応廊下にもつけた
窓は完全に鍵をかけ閉めて、絶対に開かないようにする
完全に玄関以外、松野家に入らせないようにした。
A「…できることは、全部やったよね。」
あとは、カラ松君とおそ松君を
誘拐犯から、守り抜くだけだ。
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