10話(完全オリジナルです) ページ31
『なぜそんなにもあの女に執着する？』
マゼラの声が耳元で響く。
エルナ「(マゼラ様には関係ない)」
『あの女が居てもなんの意味もない』
エルナ「(違う。少なくともわたしにはある)」
『価値もない』
エルナ「(マゼラ様にAの、わたしのなにが分かるの？
Aは、私の唯一の【理解者】だった。【親友】だった)」
そこで再びAに目をやる。
エルナ「(でも、この『A』はわたしの知る『A』じゃない。
まったくの別人だってことは、わたしが1番分かってる)」
？「エルナ様」
何者かがエルナの名を呼ぶ。
エルナ「！＿＿＿＿シノブくん」
シノブ「そろそろお昼寝の時間です」
エルナ「…わかった」
シノブ「………もう、分かっているのでしょう」
エルナ「えっ？」
シノブの言葉にキョトンとなるエルナ。
シノブ「Aさんをここに置いていても、意味がないと。もう理解なさっているのでしょう」
エルナ「分かってる。
分かってるけど……でも、エルナを分かってくれるのは、Aだけなんだもん」
シノブ「だからこそ、エルナ様もAさんを分かってあげなければならないのではないんですか」
エルナ「………」
シノブ「エルナ様もAさんも苦しんでいる。
……もう、Aさんを解放してあげましょう」
エルナ「………でも、、きっとAは怒るよ、わたしのこと」
シノブ「Aさんは許してくれますよ。なんたって優しいのですから」
シノブの微笑みを見て、エルナは決心した。
エルナはAに近寄り目の前で立ち止まると、そっとカチューシャを抜いた。
「ごめんね。A」
謝罪の言葉も付け加えて。
貴方「……っ」
取った瞬間、Aはがくんと項垂れエルナに凭れ掛かった。
エルナ「…わたし、ちょっと行ってくるね」
シノブ「はい」
・
扉が開く音が耳に届きそちらに目を向ける。
ラント「！！！」
Aを抱えているエルナがすぐそこに立っており、ラントは目を見開き酷く驚いた。
ラント「貴様……Aに何をした！！」
ラントの質問を無視し、エルナは牢獄の扉を開けラントにAを渡した。
ラント「一体、なんの真似だ」
エルナ「Aはあなた達に返すわ。もう洗脳も解いてるから」
ラント「待て！！」
ラントの叫びを再び無視し、エルナは牢獄部屋から去っていった。
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楽しい - 続17の15話の最後らへんが何故こそまでになっています (2021年2月14日 9時) (
レス) id: ecd1e40978 (このIDを非表示/違反報告)
菊地原莉々(プロフ) - 僕は、絵は描けないんですけど、曲は（歌詞）をかけるので協力できるならさせてください！！ (2020年12月29日 15時) (レス) id: 392a95a3ae (このIDを非表示/違反報告)
アミーゴ．碧(プロフ) - 菊地原莉々さん» はいもうじゃんじゃんコメントしちゃってください。作者の生きる糧となりますんでね← (2020年12月29日 15時) (レス) id: 60d2358fb4 (このIDを非表示/違反報告)
菊地原莉々(プロフ) - ありがとうございます！！今度からコメントしたいと思います。 (2020年12月29日 15時) (レス) id: 392a95a3ae (このIDを非表示/違反報告)
アミーゴ．碧(プロフ) - みくさん» ただいまぁぁぁぁぁぁぁぁあ！！待たせちゃってごめんなさい(;_;) 喜んでもらえてこっちも嬉しいです(*'ω'*) これからもY学園終わるまで書き続けていきますよ(｀・ω・´) (2020年12月29日 15時) (レス) id: 60d2358fb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アミーゴ．碧 | 作成日時：2020年11月2日 18時
