痛いのは最初だけ４【佐野玲於】 (ページ16)

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ジュウロクページ16

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玲於『お前の抜けてるとこは確実に父ちゃん譲りだわ。宇宙語だったし俺もテンパったもん。』

宇宙語？宇宙人？、、裕太くん？

玲於くんも十分何言ってるかわかんないけど。

玲於『俺もさ、それでずっと悩んでた。親戚のお兄ちゃんなんだから、お兄ちゃんでいなきゃって。。
引っ越しする時にお前が俺に言おうとしたこと覚えてる？... それも俺がたまたま傍に居たから寂しくて言ったんじゃねーかとか。
だから、、、そん時にはAが好きだったのに、俺も。って言えなかった。
お兄ちゃんの俺が認めたら全部が壊れちゃう気がして。。』

A『玲於くん、、』

玲於『こっちに戻ってきたらお前は全部忘れてたし。。
お兄ちゃんとして守ってやりたいって誤魔化してきたけど、、無理だった。好きだって気持ちを否定して、消さなきゃって思ってたのに全然消えねーの。』

A『、、違うよ。 ...私も、、私も同じだった。玲於くんを好きなのはたまたま傍に居たからでも、寂しかったからでもない。玲於くんだからだよ。
けど、、引っ越しする時に玲於くんにフラれたと思ったし、やっぱり親戚のお兄ちゃんを好きになったらダメなんだ、って。だから辛すぎて記憶から消してたんだと思う。。。ごめんなさい。でも玲於くんが本当に好き。』

玲於『やばい、、ちょ、危ない。嬉しすぎるから一回離れて。』

、、危ない？

わけわかんない。って言ったらわかんなくていい。だって

玲於『A、、聞いて。』

改めて私の隣りに来て玲於くんは向かい合わせに座ると見たことないくらい真剣な顔をした。

玲於『...俺もう泣かせないから。』

A『それは無理、、、』

嬉しくて余計泣いちゃう。今だって瞬きしたら流れそう。

でもね

A『嬉しくて流れる涙だから泣いてもいいの。』

玲於『ほんと泣き虫。』

A『だって...』

こんなに幸せで嬉しいことなんてないもん。

玲於『チョコベビーいる？(笑)』

A『もう！まだ子供扱いする。』

玲於くんがくれるからチョコベビーが大好き。

けど子供じゃなくてもっと女の子に見られたい。なんてこれ以上贅沢すぎるかな、、

そしたら玲於くん少し困ったように頭掻いて
でもこっちに向けた目はすごく色気を帯びて見えた。

玲於『..子供だなんて思ってない。
随分前から子供に見えなくて困ってんだけど...』

...玲於くんは何度も私を殺す。