大空314 ページ35
NOside
ジュビアに代わってキースを相手取ろうとしたカエデがその動きを止めて辺りを見渡す。
ラクサスが不思議に思って問いかけるがその顔色は青ざめている。
「分からない……けど何かが……まだすごく遠いけど恐ろしい何かが近づいている……」
「それっていったい……」
「分からない……ただこのままじゃ確実に全滅する」
「「なっ!?」」
ドラゴンをも倒すカエデをもってしてそう言わしめるだけの相手……ルーシィには心当たりは一つしかなかった。
タルタロスの代理マスター、冥王マルドギールはフェアリーテイルが復活したのを感じて動き出した。九鬼門も何人か落とされその者達を情けなく思ったが自身の力に絶対の自信を持ち、人間を虫ケラとしか思っていない為余裕の表情を崩さない。
「見つけたぞ!!」
声をかけられて振り返るとそこには桜色の髪をした少年が勝ち気そうな顔で睨んでいた。
「虫ケラがこの冥王に殺されに来たのか?」
「テメェがマスターだな!?俺はフェアリーテイルのナツだ!勝負しろ!この野郎!!」
ナツの言葉にマルドギールは呆れたような顔で反論する。
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