大空311 ページ29
NOside
「雷の炎の特徴は硬化……その程度ではこの炎を抜くことはできないぞ」
カエデは静かにそう告げた……
ルーシィとラクサスはまた違う色の炎を使ったツナに驚いていた。
「カエデ……他の属性の炎を使えるようになったの?」
「……?どういうことだ?」
「カエデが使う炎はオレンジ色の大空の属性のはずなんだけど……カエデが言うには人によって属性が違って色んな種類の炎があるらしいの」
「そーいや依頼で夢魔と戦った時にはカエデの記憶から作られた奴の中に違う色の炎を使う奴がいたな」
10年クエストでの夢魔リリスとの戦いを思い出すラクサス……ルーシィはカエデがこの世界に来た時に聞いた炎の種類を思い出す。
「確か赤い炎は……属性は嵐で特徴は分解、緑の炎の属性は雷で特徴は硬化よ。でも全然使えなかったのに何で突然使えるようになったんだろう?」
「微かにだがあの緑の炎から魔力を感じるな……さっきも力を借りるって言ってやがったが……」
それを聞いたルーシィは手をポンと叩いて答えを導き出した。
「そっか!カエデの御先祖様が残した言葉!前に吸収した仲間の魔力を利用してるんだわ!!」
「なるほど……となるとさっきの赤い炎は元仲間の魔力って訳か。新たに2つの属性を手に入れやがったのか……さらに差が開いちまったな」
「……!違うわ!もう一種類あるはずよ!」
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