私が本当に体験した怖い(かもしれない)話

第3話 ページ5

その日は油断していました。

だって、こんな変な出来事が起きたのは、2回とも夜。

まあ、怪奇現象＝夜
みたいなイメージもありますし…

だから、本当に油断していたんです。

こんなこと、想像もしていませんでした−…。


その日、私は勉強をしていました。(昔の自分偉いｗ)

それはチャレンジとかそういう取っているものだったのか、(小学生だったとしたら)宿題だったのか、それとも習い事のテキストだったのか…。
それは、全く覚えていません。

でも、1階のダイニングの机に向かって、鉛筆を持って、紙を机に置いて。

問題を解いていました。

算数…、だったと思います。

数字が沢山並んでいた覚えがあります。

ある問題は、何度考えても、全然分かりませんでした。(その理由は単に私が生まれつき馬鹿だったからですが)

分からない問題は、いつも父に聞いています。(母はいつも全く分からないと言うのでｗ)

1階には私しかいませんでした。

母は上のベランダで洗濯物を干していました。

父は、上で何をしているんだろうか…

そう思いながら、

｢お父さーーん！分からない問題教えてー！｣

と、上にいる父にも聞こえる様、大声で叫びました。

すると上から、
｢いいよー｣
と言う、男の人の声が聞こえました。


でも。


あれ、


そう言えばお父さんって…







出掛けてたんだった。


上から聞こえる男の人の声は、父ではありませんでした。

知らない人の声。

聞いたその時は、離れてるからちょっと違和感があるだけじゃ…と思いましたよ。

でも、おかしいと思うのにかかった時間は、わずか数秒。

父が出掛けている事を思い出しました。

怖くなって、でも もしかしたら。

ちょっとの可能性を信じて母に聞くと。

やはり、父は出掛けていました。

弟もその日は居なくて、その時家に居たのは、

母と私…

の、筈でした。


では、あの男の人の声は…。

一体、何だったのでしょう。

そしてまさか怪奇現象が昼に起きるとは…。

私は、全く想像していませんでした。


でもそれっきり、昼間に怪奇現象が起きることはなくなりました。


｢昼間に｣は。


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