第四章 178_ミッキーマウス ページ29
その夜。
ソーマ「俺は談話室で寝るから、2人はゆっくり休むといい。おやすみ」
『お、おやすみなさい』
グリム「ぐーっ、ぐーっ」
談話室で眠るというソーマさんに挨拶だけして、もう眠っているグリム君を抱え、自室へ戻る。
やっぱり、このベッドが落ち着くなぁ…。
グリム君にシーツをかけ、頭を撫でる。
『おやすみ、グリム君』
そういい、眠ろうと瞼を閉じた時___視界が少し明るくなるのを感じた。
電気の消し忘れ?と思い、目を開ける。
___また、鏡が光っていた。
『また…光ってる?』
そっとシーツをはがし、ベッドから降りようとする。
ギュッとグリム君の尻尾を踏んでしまった。
起こした?と思ったが、多少反応しただけで、また眠りについた。
ポンポンとお腹を撫でて、鏡に近付く。
__トントン
誰かが、向こう側から…また鏡をノックしていた。
鏡の奥は灰色の世界が広がっている。
だが、薄らシルエットが浮かび上がる。
【そこに…誰かいるの?キミは誰?】
今度は途切れ途切れじゃない。
確実にこちらに喋りかけている。
大きな耳を持つ、小さな影だ
見たことがあるはずのシルエットなのに___思い出せない。
『……私は、霧島Aです』
憶えのあるシルエットにそう名乗った。
【なんだか不思議で 素敵な響きだ】
『あなたこそ、誰?』
会話が成立している…そう感じたため、私は彼に尋ねた。
【僕はミッキー ミッキーマウス】
その名前に、頭の奥がビリリとなった。
__私、その名前……知っている……はずなのに。
【僕 また夢を見てるのかな?】
【でも僕 もう3回も同じ夢を見てる】
【生きたトランプも 踊るミュージックボックスも
いつも一緒………なのに
キミの声だけが だんだんはっきり聞こえてくる
もしかするとキミは夢じゃない?】
『夢…って』
【キミはどこにいるの?】
そう尋ねられ、目を見開く。
そして、口を開いた。
『ここは……‥‥…‥・
ツイステッドワンダーランド___……』
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ALICE(プロフ) - ちりさん» オリジナル部分はメインに介入しすぎないか、たびたび不安になりますが感情を乗せて読んでいただけたならば幸いでとてもうれしいです!度々のオリジナル要素が増え続けるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。 (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ブルーフェザーさん» 5章のメインストーリー楽しみにしていただきありがとうございます!迅速であげさせていただきましたので、楽しんでいただければ幸いです!今後ともよろしくお願いいたします (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ゆゆさん» 返信遅くなり申し訳ありません!一気読み大変なのに、ありがとうございます!これからも頑張って行きます! (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - 五章ずっっっっっっと待っていましたぁ!!!!今度はどんなお話の展開になるか楽しみです!!!番外編も本編も楽しみにしています!!!! (2020年9月14日 21時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - キタキタキタァァァ!!!五章楽しみです!!!更新ワクワクしながら待ってます!!! (2020年9月14日 20時) (レス) id: d01e8aaa3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2020年7月31日 23時