第五章 19＿怪力ゴリラ！？ ページ20
『寮長だからって無理強いはよくありません。放してください』
エペル「キ、キミたち、待って！僕は大丈夫だから…っ」
エペル君が私達に必死に言うけど、もう私は腕を掴んじゃっているし、意味がない。
『もう一度言います、彼の腕から手を離して』
ヴィル「……へぇ、良い度胸ね…だけど」
ヴィル先輩は暫くの沈黙の後、エペル君の腕から手を離した。
話が通じた…？と思ったが、次の瞬間、私の腕が引っ張られる。
うわっ、と体制を整えると同時に腕を振り払おうとしたがそれ以上の力で制されて、
私の腕を捻りあげられた。
『うっぁ…！』
エペル「Aサン！」
エース「あ、テメェ！何してんだ！！」
捻りあげられて痛いし、振りほどきたいけど、背中で固定されていてほどけない。
というか…この人力強っ！？ゴリラ！！？…言ったら絶対怒られるけど。
ヴィル「筋は悪くはないわ…アタシの腕を振り払おうとした動きも悪くない。
けどパワーが足りなさすぎて相手にならないわ。
筋力をもっと付けた方がいいわね。その方がスタイルも維持されるわ」
『っ…何の話…いっぅ！』
ちょ、ギブギブ…マジで折れる、折れるー！！
デュース「っ、テメェ！！Aから手ェ放しやがれ！！」
グリム「悪デュース出てきちゃったんだゾ！？」
エース「構いはするか！Aを放せよ！いたがってるだろ！！」
3人が口々に叫ぶが、ヴィル先輩の手が緩まる事はない。
ギギギッという音がしてきた……気がする。
ヴィル「安心しなさい。アンタたちジャガイモと違って、原石を傷つける気はないから」
パッとヴィル先輩の手が私の腕から離れ、トンと背中を押し、解放される。
エペル君が私に駆け寄ってきて、支えてくれる。
いや、傷つける気はないって…思いっきり痛かったんですけど……。
エース「この…寮長だからって好き放題しやがって」
デュース「Aが痛がっていた分‥アンタにも痛み味合わせてやる！」
グリム「まーたジャガイモ扱いしがやって！こんにゃろー！」
ヴィル「ふん。ジャガイモ風情がアタシに物申そうなんていい度胸ね。
食後のウォーキング代わりに丁度いい。かかってきなさい、マッシュポテトにしてあげる」
そういい、ヴィル先輩はマジカルペンを片手に出し、エース君達もマジカルペンを構える。
エペル君に支えられつつ、巻き込まれないように少し離れる。
第五章 20＿粛清されるジャガイモ達→←第五章 18＿真っ赤な毒林檎？
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ぬこ - オリキャラ苦手だけどこの作品は好きだわぁ( ˇωˇ ) (2023年3月1日 1時) (
レス) id: 73e65e112f (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - あぁぁぁぁぁもうありがとうございます。早速読んできます。 (2020年9月15日 0時) (レス) id: d01e8aaa3e (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ウミソラさん» 早速のコメントありがとうございます！ヴィル先輩のユニーク魔法、気になりますよね。今回、オバブロするのは誰なのかもまた気になる話です！更新を順々に進めて行きますのでよろしくお願いいたします (2020年9月14日 22時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - 来ました!!!!五章!!!!今後も更新を楽しみに待っています!!!!あとヴィルさんのユニーク魔法が物凄く気になる!! (2020年9月14日 22時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年9月14日 22時
