第36話 ページ37
「結衣〜、車借りたから早く早く!兄さん達がいないうちに行こ!」
「わかったから兄さん、お願いだから朝早く起こすのやめて」
「だって楽しみだったんだもん、だめ?」
「だめじゃないです、今すぐ行こか」
現在AM7時、起こされた時間はなんと5時、トド松兄さんがうきうきしながら行動するもんだから可愛くてしょうがない
「助手席乗ってー」
「え、後ろがいい」
「いいから!はやくー」
「わかったから」
これで他の兄さん達に気付かれたら私の苦労が6倍になるんだ、なるべくここから早く立ち去らないと
「よし、じゃあシートベルト締めて、行こー!」
「まじで安全運転でお願いします」
「やだなぁ、これでも兄さん達より自車校の成績良かったんだよ?1番褒められてたもんねー」
得意げに話す兄さんが可愛く感じていらっとしたため『はいはい』と軽く流してしまった
「テキトーだなぁ、まぁいいけどさ」
車を発進させトド松兄さんは胸ポケットからタバコを取りだし口にくわえ、慣れた手つきでライターを使い火をつける
その様子が妙にいやらしいというかなんというか、何人もの女をこれで魅了してきたんだろうなと若干の呆れを混ぜながら私は兄さんを見ていた
「あっ、ごめん、普段は1人で遠くまで行くからついくせで…タバコ嫌だったよね」
「あ、別に嫌ってわけじゃない、おそ松兄さんのおっさんくさいタバコが嫌いなだけ」
「あー、おそ松兄さんのは確かにおっさんくさい」
そう笑いながらタバコの味を噛み締めるように吸い続けていた
…普段は1人で運転、結構意外だな、何人もたらしこんでると思ってたのに
「まぁ、トド松兄さんも所詮兄さん達とおなじだもんね」
「何か知らないうちにばかにされてるんだけど」
そこから他愛もない話を続けていくうちに時間の流れがはやいのか、はたまた自分たちの体内時計がおかしいのかあっという間に海に着いた
「やっとついたー、僕服の下に着てきちゃってるんだよねぇ」
そう言ってぺらっとズボンをめくった、思わず流れで見てしまったがさすがに戸惑った
「ちょっ、やめてよ!なんかイケナイコトしてるみたいじゃんか!」
そういうと兄さんはぽかんとした顔をしたあとすぐにニヤニヤ笑い始めた
「ほんとにイケナイコト、しちゃう?」
「ばかでしょ!ほんとばか!いいから行くよ!」
そう言って私は紅潮させた顔を隠しながら砂浜へと向かった
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーキャラ
一松兄さん
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大重まりな(プロフ) - ((((;゚Д゚)))))))まじ・・・続きが楽しみすぎる!更新頑張ってくださいね! (2019年12月29日 19時) (レス) id: c5c357069e (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - 凄く面白かったです!イッキ読みしました。本当に6つ子に妹がいたらこうなっている気がします・・・。 (2019年9月30日 20時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆっこ - これを見てはぁはぁ言っている私は、ついに変態へと覚醒してしまった。 (2019年7月20日 23時) (レス) id: 354b18a198 (このIDを非表示/違反報告)
米森ルカ(プロフ) - 頑張ってください〜!楽しみにしてます! (2019年7月16日 20時) (レス) id: 4bcfa0b979 (このIDを非表示/違反報告)
たんてぃー - すんごい楽しみです更新頑張ってください!! (2019年4月25日 19時) (レス) id: 748ce87adf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むぎ56 | 作成日時:2019年3月30日 13時