【東京喰種】世界の狭間。 (ページ17)

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１５話ページ17

四方side

あんていくにつくまでそれほど時間はかからなかった。

息を切らして空を抱き抱えきた俺に

芳村さんも驚いた様子だったがなにか知ってるのか

小さな声で「またか………」と呟いたのが聞こえた。

俺はまずAを抱え、二階に上がり空の部屋に入った。

白を基調としたシンプルな部屋。

初めて入ったが、女の子らしいとはいえなかった。

空を真っ白なベッドへ寝かせる。

顔色は白く、大丈夫なようにはみえない。

これ以上部屋にいてもAが起きたとき怒られそうだ。

部屋を出ようとしたとき、机の上に唯一色のついたものを見つけた。

(ぬいぐるみ)

それもボロボロになって薄汚れたくま。

Aの瞳と同じ青色の目をしている。

直感で誰かのプレゼントだと感じた。

こんなボロボロになるまでもってるほどの大事なもの。

俺は、心に何か引っかかるものがありながらもへやをでた。

あんていくに戻ると、血相を変え息を切らしたトーカがちょうど入った来た。

「Aが倒れたって！」

二階で寝てる。そういえば急いで二階へあがっていった。

芳村さん、いつの間にか言っていた。

「………四方くん」

俺が何をいいたいのかわかったのか、芳村さんが

四方を見、微笑えんだ。

「私からは何も言えない。目が覚めた時に聞くといい」

やっぱりなにか知ってる。

俺は、はい、と呟き奥の部屋で待っとくことにした。

何分かたったとき二階からトーカの声が聞こえた。

Aが起きたのだろう。

俺は、立ち上がりAの部屋に向かった。

『あ、私を運んでくれた人って誰か知ってる？』

そんな声が聞こえた。

「あ、それは「俺だ」四方さん…」

トーカが目を見開きいった。

まさか来るとはおもってなかったのだろう。

俺はトーカに席を外してもらい、椅子に座る。

『蓮示ちゃん、運んでくれてありがとう』

柔らかく綺麗に笑うA。

つい驚いてしまったがあぁ、と微笑めば

Aは嬉しそうにまた笑った。

『で、話あるんでしょ？』

やっぱりわかっていたか。

「お前のこと教えて欲しい」

そういえば、寂しそうに笑うAが一瞬

青色の瞳をくまの方へむけた気がした。

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またまたきりまーす！